2015年8月19日水曜日

■サリドマイド

サリドマイドは西ドイツで催眠薬として開発され、日本においても1958年に発売されましたが、アザラシ肢症児や致命的な障害が発生し、国内では1962年に販売中止されました。

1990年後半、サリドマイドの多発性骨髄腫への有効性が海外で認められ、国内の患者や医師による個人輸入による使用が増加し始めました。このようなケースは極めて異例ですが、こういった背景があって、サリドマイドは20052月に多発性骨髄腫に対する希少疾病用医薬品として指定され、その後国内臨床試験を経て200810月に承認されました。

サリドマイドの作用機序は、完全には解明されていません。主に血管新生抑制作用、TNF-αとIL-6産生抑制が可能性として考えられています。





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