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2018年6月11日月曜日

■未分画ヘパリンからリクシアナへの切り替え方法は!?

未分画ヘパリンからリクシアナへ切り替える場合は、持続静注中止4±1時間後にリクシアナの投与を開始してください。


参考:第一三共医薬品情報提供

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■ワルファリンからリクシアナへの切り替え方法は!?

ワルファリンからリクシアナに切り替える場合は、ワルファリンの投与を中止した後、PT-INR等の血液凝固能検査を実施し、治療域の下限以下になったことを確認した後、可及的速やかにリクシアナの投与を開始して下さい。
<参考>
ガイドラインで推奨されているワルファリンの治療域(PT-INR)は以下のとおりです。
*心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)
 クラスI
 ・ワルファリン療法時のPT-INRを2.0~3.0での管理.レベルA
 ・70歳以上,非弁膜症性心房細動患者へのワルファリン療法時のPT-INR 1.6~2.6での管理.レベルB
*肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
 ・急性肺血栓塞栓症の治療におけるワルファリンは,PT-INRが1.5~2.5となるように調節投与する:ClassⅡb
 ・急性深部静脈血栓症治療におけるワルファリンコントロールの目標PT-INR値2.0(1.5から2.5):ClassⅡb
参考:第一三共医薬品情報提供

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2018年5月13日日曜日

■P糖蛋白阻害作用のある薬剤を頓服する場合、リクシアナの減量は必要ですか?

P糖蛋白阻害作用のある薬剤の頓服時に、リクシアナによる出血リスクが増大するおそれがあるため、頓服する可能性のある患者さんに使用する場合には、注意が必要です。
ただ、患者さん個々の血栓リスクあるいは出血リスクの違い、また、頓服を要する疾患の状態や頓服の頻度の違いもあり、一概にどうすれば良いとお示しすることは困難です。減量せず併用した場合には出血リスクの増加、一方で減量した場合には効果の減弱が懸念されます。

個々の患者さんの状態に応じて医師にご判断いただき、時間をずらして服薬する、又は同時に併用する場合はリクシアナを減量するなど、注意してご使用いただくようお願いします。

非弁膜症心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制での使用の場合、リクシアナを30mg投与されている患者さんでは、P糖蛋白阻害作用のある薬剤の併用時に更なる減量は不要です。

参考:第一三共医薬品情報提供

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■リクシアナとP糖蛋白阻害作用を有する薬剤との併用は!?

リクシアナとP糖蛋白阻害作用を有する薬剤とは、併用注意です。
消化管のP糖蛋白を阻害する薬剤と併用することにより、リクシアナのバイオアベイラビリティが上昇し、血中濃度を上昇させ、出血の危険性を増大させるおそれがあります。
添付文書の規定に従って減量又は減量を考慮して下さい。

<各薬剤との併用時の措置方法>(添付文書より)
【キニジン硫酸塩水和物、ベラパミル塩酸塩、エリスロマイシン、シクロスポリン】
・非弁膜症性心房細動患者における脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
・静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓塞栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
 ⇒併用する場合には30mg投与
・下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
 ⇒30mgから15mgへの減量を考慮

【アジスロマイシン、クラリスロマイシン、イトラコナゾール、ジルチアゼム、アミオダロン塩酸塩、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)等】
・非弁膜症性心房細動患者における脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
・静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓塞栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
 ⇒治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と判断される患者にのみ併用すること。併用する場合には本剤30mg投与を考慮
・下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
 ⇒30mgから15mgへの減量を考慮

<参考>
1.P糖蛋白:P-glycoprotein(P-gp)
細胞膜上に存在して細胞毒性を有する化合物などの細胞外排出を行います。腸や肺、腎臓の近位尿細管、血液脳関門の毛細血管内皮細胞等に発現しています。
2.薬物相互作用試験1)では、P糖蛋白阻害作用を有する薬剤であるケトコナゾール、キニジン、ベラパミル、ドロネダロン、エリスロマイシン、シクロスポリンを併用したとき、エドキサバンのAUCは約1.5~2倍に上昇しています。

引用文献:
1)Mendell J et al.: Am J Cardiovasc Drugs. 2013; 13(5): 331-342

参考:第一三共医薬品情報提供


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2018年4月1日日曜日

■リクシアナを投与している患者さんで、PT-INR、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は薬効をモニタリングする指標になりますか!?

PT-INR(プロトロンビン時間-国際標準比)やプロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)等の通常の凝固能検査は、本剤の薬効をモニタリングする指標とはなりません。

リクシアナの投与中は、血中濃度推移に相関したPTAPTTの延長およびPT-INRの増大が認められます1)が、有効性あるいは出血リスクを正確に評価する指標となるようなカットオフ値は見出せていません。

添付文書の警告の項にも記載しているように、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察し、これらの徴候が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。

 
引用文献:1) Ogata K et al.: J Clin Pharmacol. 2010;50(7):743-753
参考:第一三共ホームページ




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■リクシアナOD錠は口腔粘膜から吸収されますか!?

口腔粘膜からの吸収については、検討されていません。
OD錠は口腔内で速やかに崩壊しますが、口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する薬剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込むよう指導してください。

参考:第一三共ホームページ




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2018年1月31日水曜日

■リクシアナ錠とリクシアナOD錠とで、有効性や安全性に違いはありますか!?

生物学的同等性試験※の結果、リクシアナ錠とリクシアナOD錠は生物学的に同等であることが確認されており、有効性、安全性も同等であると考えられます。
 
※生物学的同等性試験:各々の薬剤の吸収パターンが同じかどうかを確認する試験。これにより同じであれば、薬剤の効き目が同じであると判断される。


参考:リクシアナインタビューフォームなど参考



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2017年9月9日土曜日

■妊婦への抗凝固剤への投与について

・ワーファリン⇒禁忌

・イグザレルト⇒有益性投与

・エリキュース⇒禁忌

・リクシアナ⇒有益性投与

・ヘパリンカルシウム⇒投与可能⇒在宅自己注投与も可能