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2018年4月20日金曜日

■ロキソニン外用剤を妊婦に投与できますか!?

妊娠中の使用に関する安全性は確立していない為、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
なお、他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告があります。

参考:第一三共医薬品情報提供


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2017年10月17日火曜日

■妊婦に禁忌のワクチン

 妊娠中に禁止されているワクチンには、風疹・おたふくかぜ・水痘などの生ワクチンがあります。
 破傷風トキソイドやインフルエンザワクチンなどの不活化ワクチンは妊娠中でも接種しても安全と考えられています。
 しかし不活化ワクチンも理論的なリスクがないわけではありませんので、今後さらなる検討が必要です。


2017年10月11日水曜日

■妊婦の方のビタミンA過剰摂取は胎児に奇形を生じさせる可能性がある。

 妊婦の方のビタミンA過剰摂取は、胎児に奇形を生じさせる(催奇形性)可能性があります。
 内閣府食品安全委員会がまとめた報告書によると、「妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望される女性がビタミンAを15000IU(1500μgRE/日)以上、過剰に継続的に摂取することは禁忌」とされています(催奇形性のリスクが高くなるため)。
 日本の厚生労働省は、妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望される女性におけるビタミンA摂取の留意点として、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」で規定されている「妊婦の推奨量」を超えるような過剰摂取を長期間しないよう注意喚起しています。この推奨量は、国際単位で表すと約2230IU(670μgRE/日)ほどになります。


2017年10月9日月曜日

2017年9月9日土曜日

■妊婦への抗凝固剤への投与について

・ワーファリン⇒禁忌

・イグザレルト⇒有益性投与

・エリキュース⇒禁忌

・リクシアナ⇒有益性投与

・ヘパリンカルシウム⇒投与可能⇒在宅自己注投与も可能



2017年4月5日水曜日

■妊婦へビタミンAは禁忌!?


 ビタミンAは皮膚や粘膜、目を健康に保つ効果があるビタミンで、妊娠中でも欠かせない栄養素です。しかし、ビタミンAは脂溶性のために、水溶性の葉酸などが尿で排出されるのと異なり、過剰摂取は体内にビタミンAを蓄積してしまいます。 妊娠初期の妊婦が過剰摂取すると、胎児の先天奇形のリスクはが高まると云われます。
 ビタミンAがなぜ妊婦に悪いの!?

 まずは、ビタミンAの働きを説明しましょう。ビタミンAの主な作用は、視覚作用と全身作用に分けられます。ビタミンAは、視覚調整に関与しているため、不足すると夜盲症になります。夜盲症とは鳥目とも呼ばれていますが、暗さに目が慣れるのがおそくなり、暗いところで見えにくくなります。また、細胞の分化や発生,生物の正常な成長促進作用や皮膚粘膜形成などにも関与しているため、皮膚の乾きや丘疹ができたり、粘膜の抵抗性が低下して感染症にかかりやすくなります。したがって、体にとっては必要不可欠です。

 なぜ、ビタミンAが妊婦に悪いのでしょうか!?

 ビタミンAのもう1つの働きとして、骨格の配置や形を決める遺伝子や骨格のパターン形成を制御する遺伝子の制御に関与していると言われています。したがって、骨格形成に関わる胎児期に、ビタミンAが過剰に存在すると、遺伝子の制御が乱れてしまい、骨奇形を生じてしまいます。これがビタミンAによる催奇形性のメカニズムです。

 どれだけ摂取するとまずいのでしょうか!?

 ビタミンAの奇形発症率は、1日あたりの摂取量が1.5mg5,000IU IUは国際単位で1IU0.3μg)以上で1.3%、4.5mg15,000IU)以上で3.0%という報告があります。この量は、普通の食生活では、通常摂り得ない量なので特に心配する必要はありません。サプリメントなどにより、必要以上に摂らなければ大丈夫です。ちなみに、ビタミンAの所要量は成人において男性0.6mg2,000IU)女性0.54mg (1,800IU)となっています。

 妊娠初期(3ヶ月まで)の妊婦や妊娠の可能性のある女性は、ビタミンAの過剰摂取により、胎児に奇形が発症することがありますのでサプリメントなどは控えること。また、治療によりビタミンAを服用中の方は、妊娠する前に必ず医師・薬剤師に相談すること。




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■妊婦への投与が禁忌である代表的な薬剤
■妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!

2017年3月31日金曜日

■ディフェリンゲルは妊婦に禁忌!?

ディフェリンゲルの成分アダパレンは、レチノイド様の作用を有するナフトエ酸(ナフタレンカルボン酸)誘導体です。レチノイドとはビタミンA類縁化合物の総称です。ビタミンAは妊婦に『禁忌』というわけではないですけど、過剰摂取に注意が必要なビタミンです。そのため、ディフェリンゲルも妊婦に使い過ぎは注意です。
飲み薬で催奇形性の発生があったため、塗り薬もダメということになったようです。
このお薬を使用中に妊娠した場合、または妊娠かなと思われた場合は、使用をすぐにやめて、医師に相談してください。
ニキビ治療に使う量よりたくさんの量を妊娠中の実験動物にのませた場合,骨や臓器に異常がある子どもが認められたため、妊娠している方、妊娠している可能性のある方は使用しないでください。




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■妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!

2017年3月16日木曜日

■先天性風疹症候群(CRS):妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!

・妊娠前半期の風疹感染によって、出生児に白内障や緑内障、心疾患、感音性難聴(3主症状)、精神運動発達遅滞などが生じる可能性がある。発症率は、妊娠4週までは50%以上、58週は35%ときわめて高率である。
・婚前の女性で風疹の羅漢歴やワクチン接種歴が不明の場合は、妊娠前に風疹抗体検査を実施し、HI抗体で16倍以下の場合はワクチンの接種が推奨される。接種後3カ月間の避妊を指導する。
・妊婦へのワクチン接種は禁忌である。




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■妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!

2015年10月5日月曜日

■妊婦が薬を飲んで薬の影響が大きい時期は!?




妊娠月数

1ヵ月

2ヶ月

34ヶ月

510ヶ月

服用の危険度

(妊娠日数)

無影響期

(027)

絶対過敏期

(2850)

相対過敏期

~比較過敏期

(5184)

(85112)

潜在過敏期

(113~出産日まで)

奇形について

奇形は起こりにくい

最も注意が必用

まだまだ注意が必用

奇形は起こりにくくなるが、胎児への影響はあるので注意が必用

妊娠2ヶ月(2850)は、最も注意が必要です。




2015年10月4日日曜日

■胎児ワルファリン症候群とは!?

 妊娠中にワルファリンを服用すると、胎児の発育や脳の発育が障害されたり、骨形成異常に起因する顔面形成異常、指の短縮、骨端形成障害などが生じる可能性があります。組織学的は軟骨形成の異常が特徴です。





■妊婦への投与が禁忌である代表的な薬剤




薬剤

胎児への影響

ACE阻害薬

胎児腎障害、子宮内胎児死亡

ワルファリンカリウム

胎児ワルファリン症候群

フェニトイン(抗てんかん薬)

頭部顔面異常、心奇形など

プロピオチオウラシル(抗甲状腺薬)

先天性甲状腺腫、甲状腺機能低下症

テトラサイクリン系抗菌薬

肝障害、高ビリルビン血症

アミノ配糖体系抗菌薬

腎毒性、聴神経毒性

5-FU、MTX

子宮内胎児死亡、奇形