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2018年5月11日金曜日

■ハンプは注射用水で溶解後そのまま投与できますか!?

投与可能です。ただし、微量輸液ポンプが必要になります。
なお、ハンプ(室温保存製剤)1バイアルを注射用水5mLで溶解した場合の浸透圧比は約1になります。



参考:第一三共医薬品情報提供


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2017年10月7日土曜日

■DOA(ドパミン)とDOB(ドブタミン)の違いは!?

両者とも、心臓機能を改善し血圧を上げることで、血液の流れや尿の出を良くする注射薬ですが作用機序が異なります。

≪ドパミンの作用機序≫
(1)心収縮力増強作用:冠動脈血流,大動脈血流及びLV dp/dtは投与量に比例し増加
(2)腎血流量増加作用:ドパミン受容体を介して腎血流量を増加
(3)上腸間膜血流量増加作用:ドパミン受容体を介して上腸間膜血流量を増加
(4)血圧上昇作用:心拍出量の増加により血圧を上昇

≪ドブタミンの作用機序≫
(1)心筋のβ1-受容体に直接作用し心収縮力を増強する。
(2)軽度だが、血管のβ2-及びα1-受容体に作用し末梢血管抵抗を軽減する。結果、心収縮力を増強し,心拍出量増加,冠血流量増加,左室拡張終期圧低下等の循環動態を改善します。


2017年6月1日木曜日

■注射用抗菌薬(抗生剤)使用時の注意

・初回投与時にはアナフィナキシー症状が出現する可能性があるため、投与開始から60分間は十分な観察を行い、異常時には俊敏に対応する。


・開始後、5分間はベッドサイドを離れず、患者の状態を観察する。

・患者の手の届く位置にナースコールを置く。

 
【観察のポイント】
≪全身症状≫
熱感、不安、不快感、無力感、発汗、悪寒

≪皮膚症状≫
発赤、発疹、蒼白、皮膚疼痛、掻痒感、口腔・咽頭部異常感、眼瞼浮腫

≪呼吸器症状≫
咳嗽、くしゃみ、嗄声、喘鳴、鼻閉、咽頭狭窄感、胸部絞扼感、呼吸困難、チアノーゼ

≪消化器症状≫
悪心、嘔吐、下痢、腹痛、腹鳴、腹部蠕動、異味感

≪循環器症状≫
動悸、頻脈、胸内苦悶、血圧低下、脈拍微弱、ショック

≪神経症状≫
しびれ感、頭痛、眩暈、耳鳴り、痙攣、意識障害
以上のような症状が出現した場合は、直ちに投与を中止し、医師に報告して指示に従う。



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2017年5月26日金曜日

■注射薬剤配合変化・薬剤効果低下の防止について

≪配合変化の防止法≫
1.複数の薬剤をすべて同一シリンジに加えると配合変化を起こしやすい。

2.酸性の強いものやアルカリ性の強いものはシリンジを交換し、単独で輸液内に混注する。

▽アルカリ性の強い薬剤(pH8以上)
『アレビアチン』、『5-FU』、『ネオフィリン』、『ラシックス』、『ソルダクトン』、『オメプラール』など

▽酸性の強い薬剤(pH4以下)
『ペルサンチン』、『インデラル』、『エピネフリン』、『プリンペラン』、『ビソルボン』など

▽その他配合変化を起こしやすい薬剤
『プレドニン』、『ウロキナーゼ』、『レミナロン』、『ソル・コーテフ』、『セルシン』、『バクトラミン』、『バンコマイシン』、ビタミン剤、微量元素製剤など

≪薬剤効果低下の防止法≫
1.抗菌薬などで混合しておくことにより力価が低下するものは、使用直前に調整するのが望ましい。
※溶解後安定性のある薬剤であっても、細菌汚染を考慮し、なるべく速やかに使用すること。

2.褐色のアンプルまたはバイアルのものは光に不安定。ビタミンなどはカバーなどで遮光することが望ましい。
ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンKなど。



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2016年9月12日月曜日

■NSAIDの注射の適応についてまとめてみました!!

▽アセリオ静注
【成分名:アセトアミノフェン】
≪適応:疼痛、解熱≫

▽ロピオン静注
【成分名:フルルビプロフェンアキセチル】
≪適応:術後、各種癌≫

▽サルソニン静注
【成分名:サリチル酸ナトリウム】
≪適応:症候性神経痛≫

▽カピステン筋注
【成分名:ケトプロフェン】
≪適応:術後、外傷、各種癌、痛風発作、症候性神経痛、解熱≫

▽メチロン皮下注・筋注
【成分名:スルピリン】
≪適応:解熱≫

▽カシワドール静注
【成分名:サリチル酸+コンドロイチン硫酸】
≪適応:症候性神経痛、腰痛症≫
 
※カピステンとメチロンは、静注ではありません。



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2014年4月24日木曜日

■投与速度に注意が必要な注射

■主な商品名(一般名)
ナファタット注
フサン注
≪薬効≫
蛋白分解酵素阻害薬
≪投与速度≫
0.2mg/kg/時以下で点滴静注
≪急速投与による副作用≫
静脈炎
壊死
血圧低下


■主な商品名(一般名)
 ロピオン注
≪薬効≫
 非ステロイド性消炎・鎮痛薬
≪投与速度≫
 できるだけゆっくり静注(1分間以上の時間をかけて)
≪急速投与による副作用≫
血圧上昇


■主な商品名(一般名)
 セルシン注・ホリゾン注
≪薬効≫
 睡眠薬・抗不安薬
≪投与速度≫
 できるだけ緩徐に静注
≪急速投与による副作用≫
静脈炎
呼吸抑制
血圧低下


■主な商品名(一般名)
 オザマリン注
≪薬効≫
 脳梗塞後遺症治療薬
≪投与速度≫
 2時間かけて
≪急速投与による副作用≫
有効性・安全性不明


■主な商品名(一般名)
 エダラボン注
≪薬効≫
 脳梗塞後遺症治療薬
≪投与速度≫
 30分かけて
≪急速投与による副作用≫
有効性が得られない


■主な商品名(一般名)
フルカリック輸液
エルネオパ輸液
≪薬効≫
 高カロリー輸液
≪投与速度≫
 ブドウ糖として0.25〰0.5μg/kg/時以下(生体内のブドウ糖代謝能)
≪急速投与による副作用≫
過度の高血糖
口渇
高浸透圧利尿



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■投与速度に注意が必要な注射:抗生物質・抗ウィルス薬
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2014年4月23日水曜日

■投与速度に注意が必要な注射:抗生物質・抗ウィルス薬

■主な商品名(一般名)
ペントシリン注
≪薬効≫
ペニシリン系抗生物質
≪投与速度≫
1時間以上かけて点滴静注、静注時は緩徐に投与
≪急速投与による副作用≫
血管痛
静脈炎


■主な商品名(一般名)
セファメジン注
セフメタゾール注
セファピコール注
セフォペラジン注
セフィローム注
マキシピーム注
≪薬効≫
セフェム系抗生物質
≪投与速度≫
30分以上かけて点滴静注、静注時は緩徐に投与
≪急速投与による副作用≫
血管痛
静脈炎


■主な商品名(一般名)
メロペン注
≪薬効≫
カルバペネム系抗生物質
≪投与速度≫
30分以上かけて点滴静注
≪急速投与による副作用≫
血管痛
静脈炎
けいれん
意識障害


■主な商品名(一般名)
ゲンタシン注
アルベカシン注
≪薬効≫
アミノグリコシド系抗生物質
≪投与速度≫
30分以上かけて点滴静注
≪急速投与による副作用≫
腎障害


■主な商品名(一般名)
エリスロシン注
≪薬効≫
マクロライド系抗生物質
≪投与速度≫
2時間以上かけて点滴静注
≪急速投与による副作用≫
血管痛
心室頻拍


■主な商品名(一般名)
ミドシン注
≪薬効≫
リンコマイシン系抗生物質
≪投与速度≫
30分以上かけて点滴静注
≪急速投与による副作用≫
心停止


■主な商品名(一般名)
塩酸バンコマイシン注
≪薬効≫
グリコペプチド系抗生物質
≪投与速度≫
60分以上かけて点滴静注
≪急速投与による副作用≫
レッドネック症候群
血圧低下


■主な商品名(一般名)
シプロフロキサシン注
≪薬効≫
ニューキノロン系抗生物質
≪投与速度≫
60分以上かけて点滴静注
≪急速投与による副作用≫
血管痛
静脈炎


■主な商品名(一般名)
フルタンゾール注
≪薬効≫
抗真菌薬
≪投与速度≫
1分間に10mLを超えない速度で
≪急速投与による副作用≫
投与時関連反応
(発熱、悪寒、悪心、嘔吐、頭痛、背部痛など)


■主な商品名(一般名)
アシクロビン注
≪薬効≫
抗ウィルス薬
≪投与速度≫
1時間以上かけて点滴静注
≪急速投与による副作用≫
血管痛
静脈炎



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■低アルブミン血症患者に25%アルブミナーを投与後にラシックス(フロセミド)を投与するのは、なぜ!?
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2014年4月21日月曜日

■投与速度に注意が必要な注射:循環器用薬

■主な商品名(一般名)
ドブタミン注射用
≪薬効≫
カテコラミン製剤
≪投与速度≫
20μg/kg/分以下で点滴静注
≪急速投与による副作用≫
不整脈
血圧上昇


■主な商品名(一般名)
ノルアドレナリン注射用
≪薬効≫
カテコラミン製剤
≪投与速度≫
皮下注、点滴静注時は4μg/分以下で投与
≪急速投与による副作用≫
不整脈
血圧上昇


■主な商品名(一般名)
 ハンプ注射用
≪薬効≫
 強心薬
≪投与速度≫
 0.2μg/kg/分以下で持続静注(血行動態監視下)
≪急速投与による副作用≫
 不整脈
 血圧上昇


■主な商品名(一般名)
 キシロカイン静注用
≪薬効≫
 抗不整脈薬
≪投与速度≫
 2mg/kg/分以下で静注後、4mg/分以下で点滴静注(血圧・心電図監視下)
≪急速投与による副作用≫
血圧低下
不整脈
心停止


■主な商品名(一般名)
 アンカロン注射用
≪薬効≫
 抗不整脈薬
≪投与速度≫
 125mg/10分間で静注後、49.5mg/時で6時間投与、25.5mg/時で42時間持続投与(血圧・心電図監視下)
≪急速投与による副作用≫
血圧低下
不整脈
心停止


■主な商品名(一般名)
 ミリスロール注射用
≪薬効≫
 血管拡張薬
≪投与速度≫
 0.1〰0.2μg/kg/分ずつ増量し、2μg/kg/分以下で持続静注(血圧・血行動態監視下)
≪急速投与による副作用≫
血圧低下
不整脈


■主な商品名(一般名)
 ニトロール注射用
≪薬効≫
 血管拡張薬
≪投与速度≫
 10mg/時以下で点滴静注(血圧・血行動態監視下)
≪急速投与による副作用≫
血圧低下
不整脈


■主な商品名(一般名)
 ニカルピン注射用
≪薬効≫
 血管拡張薬
≪投与速度≫
2μg/kg/分以下で点滴静注(血圧・血行動態監視下)
≪急速投与による副作用≫
血圧低下


■主な商品名(一般名)
 ヘルベッサー注射用
≪薬効≫
 血管拡張薬
≪投与速度≫
 10mg/3分間で緩徐に静注(血圧・心電図監視下)
≪急速投与による副作用≫
徐脈・心停止


■主な商品名(一般名)
アスパラカリウム注
KCL注
≪薬効≫
 高濃度カリウム製剤
≪投与速度≫
 K+濃度として40mEq/L以下に必ず希釈し、20mEq/時以下で投与(総投与量100mEq/日)
≪急速投与による副作用≫
高カリウム血症
心停止
(筋緊張低カ心機能異常など)


■主な商品名(一般名)
 10%NaCl注
≪薬効≫
 高濃度ナトリウム製剤
≪投与速度≫
 必ず希釈し、Na+濃度として100mEq/時以下で投与
≪急速投与による副作用≫
高ナトリウム血症
うっ血性心不全
浮腫



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