はじめに
皆さんは、
「真面目な人ほど怒りやすい」
という話を聞いたことはないでしょうか。
一見すると、
穏やかな人の方が怒らないように思えます。
しかし実際には、
責任感が強く、
真面目で、
頑張り屋の人ほど、
怒りを感じやすいことがあります。
病院で働いていると、
医師、看護師、薬剤師をはじめ、
責任感の強い人がたくさんいます。
そしてその責任感が、
時に怒りにつながることがあります。
今回は、
「正しい人ほど怒りやすい理由」
について考えてみたいと思います。
この記事でわかること
この記事では、
・真面目な人が怒りやすい理由
・責任感と怒りの関係
・医療現場で起こりやすい場面
・アンガーマネジメントの考え方
について考えていきます。
怒りの背景には「大切にしているもの」がある
アンガーマネジメントでは、
怒りは悪い感情ではないと考えます。
怒りの背景には、
その人が大切にしている価値観があります。
例えば、
- 患者安全
- 誠実さ
- 約束
- 責任感
- 公平性
などです。
つまり、
怒りが強い人ほど、
何かを大切にしているとも言えます。
真面目な人ほど「べき」が多い
これまでの記事でも紹介したように、
怒りの背景には
「べき」
があります。
例えば、
- 報告は早くするべき
- 約束は守るべき
- ミスは減らすべき
- 患者さんを優先するべき
真面目な人ほど、
この「べき」が明確です。
そして、
その基準から外れる出来事に怒りを感じやすくなります。
医療現場でよくある場面
例えば、
患者さんに関する重要な報告が遅れた。
すると、
責任感の強い人ほど、
強く反応します。
それは、
相手を嫌っているからではありません。
むしろ、
患者さんを守りたいからです。
怒りの裏には期待がある
後輩に対して怒る時も同じです。
本当に関心がなければ、
怒ることすらありません。
怒りの裏には、
「成長してほしい」
「安全に働いてほしい」
「期待している」
という思いがあることがあります。
「正しさ」が強くなり過ぎると苦しくなる
ここで注意が必要です。
自分の正しさを強く持ち過ぎると、
周囲との衝突が増えます。
例えば、
「普通はこうする」
「当たり前でしょ」
「なんでできないの?」
という考えです。
すると、
自分自身も疲れてしまいます。
アンガーマネジメントの視点
アンガーマネジメントでは、
正しさを捨てる必要はありません。
大切なのは、
「自分の正しさは一つの価値観」
と理解することです。
相手には相手の背景があります。
価値観があります。
それを知ろうとする姿勢が重要です。
責任感は強みでもある
ここで忘れてはいけないのは、
責任感は素晴らしい強みだということです。
だからこそ、
患者安全が守られます。
だからこそ、
医療の質が保たれます。
問題は、
責任感ではなく、
怒りの扱い方です。
現場で感じること
病院で働いていると、
本当に怒りやすい人は、
実は真面目で責任感の強い人であることが多いと感じます。
患者さんを守りたい。
チームを良くしたい。
だからこそ怒る。
その気持ちはとても大切です。
しかし、
その思いをどう伝えるかによって、
相手との関係は大きく変わります。
まとめ
真面目な人ほど、
責任感の強い人ほど、
怒りを感じやすいことがあります。
それは、
患者安全や誠実さを大切にしているからです。
だからこそ、
怒りを否定する必要はありません。
大切なのは、
怒りに振り回されるのではなく、
上手に扱うことです。
病院薬剤師として私自身も、
責任感を大切にしながら、
相手の価値観にも目を向けられるようになりたいと思っています。
皆さんの怒りの背景には、どんな「大切にしているもの」がありますか?