はじめに
皆さんは、
「ちゃんと話を聞いてほしい」
と思ったことはないでしょうか。
例えば、
- 相談したのに否定された
- 最後まで話を聞いてもらえなかった
- 自分の気持ちを理解してもらえなかった
そんな経験があるかもしれません。
実は、
怒りの背景には
「分かってほしい」
という気持ちが隠れていることがあります。
アンガーマネジメントというと、
怒りをコントロールする技術というイメージがあります。
しかし、
怒りを減らすためには、
聴く力(傾聴)
も非常に重要です。
今回は、
アンガーマネジメントと傾聴の関係について考えてみたいと思います。
この記事でわかること
この記事では、
・なぜ人は怒るのか
・傾聴が怒りを和らげる理由
・医療現場で活かせる聴き方
・心理的安全性との関係
について考えていきます。
怒りの裏にある「分かってほしい」
これまでの記事で、
怒りは第二次感情であることを紹介しました。
怒りの下には、
- 不安
- 悲しみ
- 焦り
- 心配
などがあります。
そしてもう一つ、
多くの場合に存在するのが、
「分かってほしい」
という気持ちです。
人は理解されると落ち着く
例えば、
仕事で大きなミスをした時。
相手から、
「そんなことも分からないの?」
と言われるのと、
「大変だったね。まず状況を教えて」
と言われるのでは、
気持ちが大きく違います。
後者では、
安心感が生まれます。
傾聴とは何か
傾聴とは、
ただ黙って聞くことではありません。
相手に関心を持ち、
理解しようとする姿勢です。
例えば、
- 相づちを打つ
- 途中で遮らない
- 相手の気持ちを確認する
などです。
医療現場でよくある場面
例えば、
後輩が相談に来た時。
聞いていない例
「それは前にも言ったよね」
傾聴している例
「そう感じたんだね」
「詳しく教えて」
同じ時間でも、
相手の安心感は大きく変わります。
患者対応でも同じ
患者さんからのクレームも、
実は
「話を聞いてほしい」
という思いが含まれていることがあります。
もちろん、
すべての問題が解決するわけではありません。
しかし、
しっかり話を聞いてもらえたことで、
怒りが和らぐケースもあります。
心理的安全性との関係
心理的安全性とは、
安心して発言できる状態です。
そして、
人は
「聞いてもらえる」
と感じた時に発言しやすくなります。
つまり、
傾聴は心理的安全性を高める重要な要素なのです。
「聴く」は「話す」より難しい
私たちは、
ついアドバイスしたくなります。
答えを教えたくなります。
しかし、
相手が本当に求めているのは、
解決策ではなく、
理解されることかもしれません。
だからこそ、
まず聴くことが大切です。
現場で感じること
病院で働いていると、
信頼されている人ほど、
話し上手というより
聴き上手
であることが多いと感じます。
相手の話を最後まで聞く。
否定せず受け止める。
その姿勢が、
相談しやすさにつながっています。
まとめ
アンガーマネジメントは、
怒りを抑える技術だけではありません。
怒りを生みにくくする関わり方も重要です。
その一つが、
傾聴です。
- 相手の話を最後まで聞く
- 気持ちを受け止める
- 理解しようとする
こうした姿勢が、
怒りを和らげ、
心理的安全性を高めます。
病院薬剤師として私自身も、
伝える力だけでなく、
聴く力も磨いていきたいと思っています。
皆さんは最近、「しっかり話を聞いてもらえた」と感じた経験はありますか?