はじめに
これまで、
このブログでは
- 心理的安全性
- ハラスメント
- 医療安全
- アンガーマネジメント
について考えてきました。
一見すると、
心理的安全性とアンガーマネジメントは別のテーマに見えるかもしれません。
しかし実際には、
この二つは非常に深く関係しています。
病院薬剤師として働いていると、
「怒りの扱い方」
が職場の雰囲気を大きく左右していると感じることがあります。
今回は、
心理的安全性とアンガーマネジメントの関係
について考えてみたいと思います。
この記事でわかること
この記事では、
・心理的安全性とは何か
・アンガーマネジメントとの関係
・怒りが職場へ与える影響
・安心して意見を言える職場づくり
について考えていきます。
心理的安全性とは?
心理的安全性とは、
「この職場では安心して発言できる」
という感覚です。
例えば、
- 分からないことを質問できる
- ミスを報告できる
- 違和感を共有できる
- 意見を言える
こうした状態です。
医療現場では、
患者安全を守るためにも重要な考え方です。
なぜ発言できなくなるのか
人は、
否定される経験をすると発言を控えるようになります。
例えば、
質問した時に
「そんなことも分からないの?」
と言われた。
報告した時に
「何で今頃言うの?」
と怒られた。
すると、
次から言わなくなります。
これは自然な反応です。
怒りは心理的安全性を下げる
もちろん、
怒りそのものが悪いわけではありません。
しかし、
怒りを感情のままぶつけると、
周囲は萎縮します。
例えば、
- 怒鳴る
- 人前で叱責する
- 嫌味を言う
- 強い口調になる
こうした行動が続くと、
人は安心して発言できなくなります。
アンガーマネジメントが必要な理由
ここでアンガーマネジメントが重要になります。
アンガーマネジメントは、
怒らない技術ではありません。
怒りを上手に扱う技術です。
例えば、
怒りを感じた時に、
- 6秒待つ
- 深呼吸する
- 事実と感情を分ける
ことで、
感情的な反応を減らすことができます。
管理職の影響は特に大きい
病院では、
管理職や先輩の言動が職場文化を作ります。
例えば、
主任や師長が感情的だと、
周囲は発言を控えるようになります。
一方で、
相談を歓迎する管理職の周りには、
自然と情報が集まります。
つまり、
アンガーマネジメントは、
個人の問題ではなく組織の問題でもあるのです。
医療安全との関係
心理的安全性が低いと、
人はミスを隠します。
相談しません。
質問もしません。
その結果、
インシデントや医療事故のリスクが高まります。
一方で、
心理的安全性が高い職場では、
小さな違和感が共有されます。
これが医療安全につながります。
心理的安全性を高める言葉
例えば、
こんな言葉があります。
「確認ありがとう」
「相談してくれて助かる」
「気づいてくれてありがとう」
こうした言葉は、
安心感を生みます。
そして、
次の相談につながります。
現場で感じること
病院で働いていると、
相談しやすい人の周りには、
自然と情報が集まると感じます。
逆に、
怒りっぽい人の周りでは、
必要な情報まで止まってしまうことがあります。
患者安全を守るためには、
知識や技術だけでなく、
安心して話せる関係性も必要です。
その土台になるのが、
心理的安全性とアンガーマネジメントなのだと思います。
まとめ
心理的安全性とアンガーマネジメントは、
別々のものではありません。
アンガーマネジメントによって、
感情的な反応を減らす。
すると、
心理的安全性が高まる。
その結果、
相談や報告が増え、
医療安全につながる。
この良い循環が生まれます。
病院薬剤師として私自身も、
怒りを上手に扱いながら、
安心して意見を言える職場づくりに貢献していきたいと思っています。
皆さんの職場では、安心して「それは違うと思います」と言える雰囲気がありますか?