しかし、使用する患者が多くになるに従い、副作用である皮膚のかぶれを訴える患者さんも増えてきています。
発売当初から、皮膚のかぶれの副作用は指摘されており、それを防ぐためにノバルティスファーマ社・小野薬品社とも、患者さん向けの冊子や、医療機関向け指導の手引を作成しています。
≪メーカー推奨の方法≫
・毎日同じ場所に貼るとかぶれてしまうので、必ず場所をずらして張り替える。・お風呂に貼ったまま入り、皮膚を柔らかくして、出たら剥がして張り替える。
・ヒルドイドなどの保湿剤を一緒に処方して、塗りながら使用する。
・前日、右側に貼ったら、左側には保湿剤を塗り、翌日は左側に貼替え、右側に保湿剤を塗るを交互に場所をずらし貼付していく。
などです。
≪方法➀≫
①リバスチグミンパッチを貼った上から、ヒルドイドなどの保湿剤を背中全体に塗る。②すぐに肌着を着せる。
③翌朝、別の場所に貼り替え、すぐにその上から保湿剤を全体に塗る。
≪方法②≫
かぶれにくい場所、足の裏(土踏まず部分)や膝の裏といった場所に貼る。
※ただし、経皮吸収率が上腕・胸部・背部と異なるため、効果が十分に得られない可能性もある。
≪方法③≫
かぶれの副作用が起きる頻度としては、・リバスチグミンパッチの4.5mg、9mgではほとんど皮膚症状は起こらない。
・13.5mgを超える(13.5mgと18mg)と、皮膚症状の副作用が増えてくる。
・プラセボでも皮膚症状の副作用は同様に発現している。
・4.5mg・9mg・13.5mg・18mgは、面積が異なるだけ⇒つまり、リバスチグミンの成分による副作用ではなく、粘着剤などによる副作用と考えられる。
『皮膚症状の副作用が発現したが、リバスチグミンパッチ13.5mgや18mgで治療を続けたい場合は、ハサミなどで、2片以上に切り分けて使用すると、皮膚症状が起こりにくいかもしれない。』
※保険適用で認められている用法ではない。
※ハサミなどで、切り分けると角部分が出来てしまうため、剥がれやすくなる。
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