心房細動そのものが、ただちに命を脅かすことはありませんが、心房細動があると、心房内に血のかたまり(血栓)ができて心不全が引き起こされたりすることもあります。
≪心房細動の自覚症状≫
心房細動では脈が飛ぶ、ドキドキする、息切れ、眩暈、疲労感などの症状が現れることがあります。しかし、無症状のことも多く、定期検診の心電図検査などで初めてみつかることも少なくありません。
≪心房細動の原因≫
心房細動は、心臓に病気がある場合だけでなく、ストレスや不規則な生活習慣が原因で引き起こされることがあります。この他にも、加齢や高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症といった病気の合併など様々な原因が考えられます。
▼心臓に関係するもの
・高血圧
・心不全
・狭心症
・弁膜症
・心筋梗塞
▼心臓に関係しないもの
・加齢
・肥満
・糖尿病
・甲状腺機能亢進症
・ストレス
・アルコール
・喫煙
≪心房細動は脳梗塞を起こします≫
心房細動があると、心房内の血流が乱れて滞るため、心房内に血のかたまり(血栓)ができやすくなります。
血栓が血流に乗って脳に運ばれ、脳の血管を詰まらせると脳梗塞(心原性脳塞栓症)を起こします。
心房細動患者が、脳梗塞を起こすと52%が、死亡・寝たきり・要介護(介護が必要)になるという報告もあります。
≪心房細動が原因で起こる脳梗塞の予防には『抗凝固薬』が有効≫
心房細動が原因で起こる脳梗塞を予防するためには、血液が固まりやすくなっている状態を改善し、心臓に血栓ができるのを防ぐ抗凝固薬が有効です。
≪抗凝固薬の種類≫
・ビタミンK拮抗薬
・直接トロンビン阻害薬
・第Ⅹa因子因子阻害薬
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