NST〔エヌ・エス・ティー〕とは、Nutrition Support Team(NST:栄養サポートチーム)の頭文字をとった略称で、日本語では栄養サポートチームとなります。
ただ単に『栄養をサポートするチーム?』といってもピンと来ないかもしれません。
栄養管理を症例個々に応じて適切に実施することを栄養サポートといい、これを各科間の垣根を越え、しかも医師のみならず、看護師、薬剤師、管理栄養士、検査技師らが、職種間の壁も越えて、それぞれの専門的な知識・技術を活かしながら一致団結して実施する集団をNSTといいます。
NSTは1970年代にアメリカで誕生した栄養療法におけるチーム医療です。1968年にアメリカで中心静脈栄養〔TPN:Total Parenteral Nutrition〕が発明され、栄養療法に一大革命をもたらされました。しかし、同時にTPN輸液製剤やラインによる合併症も多発し、この他にも栄養不良に起因する合併症が多く発生して、アメリカでは社会問題ともなりました。
これらの問題を解決する方法の一つとして『栄養療法をチームで行えば合併症が減り、しかもコストを抑えて治療ができる』という発想のもとに誕生したNutrition Support Serviceというチーム医療がNSTの発端です。
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