2017年6月21日水曜日

■配合変化を起こしやすいその他の注射薬剤

『バンコマイシン』
・必ず単独で投与してください。
・前後フラッシュ:生食、5%糖液のみ。
・配合変化を起こしやすい薬剤
1時間以上かけて点滴してください。
・禁止:ヘパリンロック(白色沈殿)

『バクトラミン』
・必ず単独で投与してください。
5%糖液で希釈してください。
・希釈後は結晶析出が認められるため、
1本あたり75mlに希釈に希釈した時⇒2時間以内、
125mlに希釈した時⇒6時間以内、
に点滴を終了してください。
・ただし、5%糖液に限り1本当たり50mlへ希釈可能で、2時間以内に点滴を終了してください。

『レミナロン』
・配合変化を起こしやすい薬剤です。
・抗菌剤、ヘパリン、血液製剤と配合すると、混濁・沈殿を生じるので、別ルートからの投与にしてください。
・アミノ酸輸液、アルカリ性の薬剤と配合すると分解・含量低下を生じるので直接混合は避けてください(同一ルートからの投与は可能)
・高濃度で投与すると静脈炎を起こすことがあるので、末梢から投与する場合は100mg当たり50ml以上の輸液(0.2%以下)で希釈してください。

『イントラリポス』・『イントラリピッド』
・チューブ閉塞しやすいため必ず前後に生食フラッシュしてください。
・他の薬剤と混合せずに、必ず単独で投与してください。



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2017年6月20日火曜日

■配合変化を起こしやすいアルカリ性注射薬剤

『アレビアチン』
・必ず単独で投与してください。
1本に対して生食100ml以下で希釈。
・前後フラッシュ:生食のみ
・配合変化を起こしやすい強アルカリ性薬剤です。
・急速静注は1本につき5(50mg/)以上かけて投与してください。

『オメプラール』
・必ず単独で投与してください。
・生食、5%糖液で溶解。
・前後フラッシュ:生食、5%糖液のみ・
・配合変化を起こしやすいアルカリ性薬剤です。

『ソルダクトン』
・単独で静注してください。「ラシックス(フロセミド)」のみ混合可。
・前後フラッシュ:生食のみ。
・配合変化を起こしやすいアルカリ性薬剤です。

『ラシックス』
・前後フラッシュ:生食、5%糖液のみ。
・配合変化を起こしやすいアルカリ性薬剤です。
・「プリンペラン」・「ビソルボン」などの酸性薬物と白濁するので同一シリンジ内で混合しないでください。



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2017年6月16日金曜日

■『ポリファーマシー』とは!?

ポリ     :「たくさんの」
ファーマシー:「薬を交付すること」

ポリファーマシーとは必要以上に薬を飲んでいて、薬による有害事象が起こっている状態のことをさします。
言葉のままでポリは「たくさんの」、ファーマシーは「薬を交付すること」です。
高齢者ほど同時に複数の疾患を治療しており、多剤併用が増えます。
そのため、併用薬が増えるほど有害事象の増加に繋がります。
内服薬が1~3種類の場合は有害事象を起こす割合は6.5%ですが、67種類になると13.1%の有害事象を起こすというデータもあります。



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2017年6月12日月曜日

■マニュアルを知っておくメリット

①いざという時に、判断に困らない。
トラブルなどに直面した時、どうすればいいかを即座に判断できます。困った時は、マニュアルを思い返しましょう。

②経験が少なくても冷静に対応できる。
人の経験を自分の経験に活かして、経験不足を補えます。そのため、初めてや慣れない事態が起きても、落ち着いて対応できます。

③同じ失敗を繰り返さない。
マニュアルは、どんどん更新していくようにしましょう。過去の失敗を経験値とし、同じミスをしないための自らの糧となります。



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2017年6月4日日曜日

■抗悪性腫瘍剤の取り扱いについて

抗悪性腫瘍薬の大部分は、細胞毒性があり、混合調整および投薬に従事している医療従事者の尿中に変異原性が見いだされたという報告がある。
取り扱いには手袋えお着用するなど被爆防御が必要である。
日本病院薬剤師会『抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針』に関する基準の抜粋は以下の通りである。

・専用作業着、手袋、マスク、帽子(できればアイシールド)を着用する。

・バイアルより薬液を注射筒に吸引する場合、通常と異なり、バイアル内を陽圧にせず、最初に薬液をある程度吸引し、同容量の空気を戻す。この操作を繰り返し、必要量を吸引する。

・皮膚、手指などに抗悪性腫瘍薬が付着した場合は、直ちに石鹸と流水で十分に洗い流す。

・目に入った場合は、直ちに流水で十分洗い流し、必要に応じて眼科を受診する。

・床などにこぼした場合には、手袋を着用し、ペーパータオルなどで拭き取り、所定のごみ袋に入れる。

・残薬、薬剤の容器、使い捨て器具・用具及び清拭に使用した布、紙類、使用した用具など抗悪性腫瘍剤に汚染されたものの廃棄は、他の一般物質と区別して行う。



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