2017年11月15日水曜日

■抗NSAID潰瘍剤『サイトテック錠』の適正使用に関する案内:メモ

★メモ★
 

■抗NSAID潰瘍剤『サイトテック錠』の適正使用に関する案内

『サイトテック錠』は、「妊婦または妊娠している可能性のある婦人」への投与は、禁忌です。
「妊娠する可能性のある婦人」への投与も、原則禁忌です。

 昨今、『サイトテック錠』において分娩誘発などを目的に経口投与または膣内投与されるケースが国内外で報告されています。また、分娩後の子宮収縮、弛緩出血の止血などを目的に使用した報告もありますが、これらはいずれも適応外となります。

 さらに、妊娠に気づかず本剤が投与された場合、流産を起こし妊娠が継続できなくなるおそれがあります。
 以上より、本剤の投与に際しては、『禁忌』、『原則禁忌』をご確認の上、『効能・効果』、『用法・用量』以外でのご使用は避けていただきますよう、お願い致します。


☆サイトテック錠100・錠200安全対策リーフレット☆
『サイトテック錠』(ミソプロストール)は、プロスタグランジン誘導体であり、子宮収縮作用を有しています。
【効能・効果】非ステロイド性抗炎症剤の長期投与時にみられる胃潰瘍及び十二指腸潰瘍
【用法・用量】通常、成人にはミソプロストールとして1200μgを14(毎食後及び就寝前)経口投
        与する。なお、年齢、症状において適宜増減する。

1.禁忌:『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人』
 妊婦において本剤の投与により完全又は不完全流産及び子宮出血がみられたとの報告があります。そのため、本剤は、『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人』に対しては禁忌としています。

2.原則禁忌:『妊娠する可能性のある婦人』

 妊娠に気づかず本剤が処方された場合、流産を起こしその妊娠が継続できなくなるおそれがあるため、本剤は『妊娠する可能性のある婦人』に対しては原則禁忌としています。

したがって、本剤は『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人』に禁忌であるのはもちろん、他に治療法がなく、やむを得ない場合以外は、『妊娠する可能性のある婦人』にも投与されないようお願い致します。


また、他に治療がなく、やむを得ず本剤を『妊娠する可能性のある婦人』に投与される場合には、本剤投与前に必ず以下の点につき、ご留意ください。

1.投与開始前の妊娠の有無の確認
 投与開始前に必ず妊娠診断テストなどにより、妊娠中でないことを十分にご確認ください。

2.患者さんに対する服薬指導

 次の事項について患者さんに十分ご説明の上、患者さんの同意を得てください。
 ①この薬は子宮に対する収縮作用があり、妊娠中に飲むと出血を伴う流産を起こすおそれがあります。
 ②あなたが妊娠又は妊娠している可能性があるなら、この薬は服用できません。
 ③この薬を服用する場合は、妊娠しないよう服薬中は確実に避妊をしてください。
 ④この薬で治療中に妊娠が疑われた場合はこの薬の服用を直ちに中止し、すぐに主治医にそのことを伝
  え、適切な指示を受けてください。
 ⑤この薬をあなたの家族など他の人には絶対にあげないでください。

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