☆脂肪投与の役割
▼必須脂肪酸の供給源
リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸
・細胞膜の構成成分
・プロスタグランジンの気質
▼効率の良いエネルギー源
・等質の約2倍のエネルギー(9kcal/g)
・等質の代替え
・糖質大量投与時の副作用軽減(高血糖、脂肪肝)
▼静脈炎発生の抑制
・血管内皮の保護効果
・投与輸液製剤の浸透圧の低下
・浸透圧とpHが血液に近いので、静脈炎を起こしにくい
☆脂肪乳剤使用の注意点
製剤の平均粒子径0.2~0.4μm(<1μm)⇒通常のフィルターは使用しない。
☆脂肪乳剤使用の禁忌
①重症肝疾患
肝臓専門の医師によれば、肝硬変への投与は特に問題ないとのこと(肝硬変の人でも脂肪食べてるでしょ)。しかし肝不全の人へは使わない方がよい。
重症肝疾患との記載は、わかりにくい⇒例えばビリルビンが3を越す場合は、まあ投与をやめた方がよいとのこと。GOT・GPTはそこまで気にしなくてもいい(基準を作るのが難しい)。
②高脂血症
③血液凝固障害
④血栓症
③、④については、使ってもそんなに変わり(問題)はないらしいのですが、添付文書に記載されているため裁判になると負けます。
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