2013年9月18日水曜日

■鉄欠乏性貧血:貧血と鉄

◇鉄欠乏性貧血◇
名前の通り鉄が欠乏することにより骨髄でのヘモグロビン合成が障害される小球性低色素性貧血です。
原因としては、胃切除後の鉄の吸収低下や慢性消化管出血による鉄の排出が増えてしまうことや成長期女性の必要な鉄分の増大などにより引き起こされます。鉄不足で血清の鉄分が少なくなるため、総鉄結合能・不飽和鉄結合能は上昇し、鉄を貯蔵する蛋白のフェリチンの低下が認められます。
鉄欠乏性貧血では鉄剤が投与されますが、その鉄剤の投与は体に鉄が貯蔵されるまで、フェリチンが正常な値になるまで必要です。

◇貧血と鉄◇
貧血とは赤血球の生産障害や出血などによって、血液中の赤血球やヘモグロビンが減ってしまう状態です。赤血球は酸素の運送に関わってるため、貧血になると全身の細胞が酸素不足になり、倦怠感が起こる。
人間の体には約4~5gの鉄が存在しているが、その60%~70%は血液のヘモグロビン内にヘム鉄として含まれている。残りは貯蔵鉄として、肝臓や骨髄に貯められていり。血中の鉄は酸素とくっつき、全身に酸素を運ぶ働きがあるため、血中の鉄が不足すると、貯蔵鉄が不足している分を補うので、鉄欠乏性貧血が起きるわけです。
鉄欠乏性貧血が起きると、動悸やめまいや疲労などの症状が起こり、顔に赤みがなくなってしまうので、顔色が悪くなってしまいます。そして、その結果免疫力が落ち、口内炎や舌炎などの粘膜に異常がおきてしまいます。

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