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2017年11月13日月曜日

■膀胱がんの病期と膀胱癌に対しての抗がん剤の主な副作用とその対処法


膀胱がんの
タイプ


膀胱がんの状態


リンパ節か他の

臓器への転移


病期


表在性がん


乳頭上の非浸潤がん


なし


0a


上皮内がん


なし


0is


粘膜下結合組織まで浸潤


なし




浸潤性がん


筋層まで浸潤


なし




膀胱周囲の脂肪組織に広がっている


なし




前立腺、精嚢、子宮、膣に広がっている


なし




転移がん


骨盤壁、腹壁まで広がっている


なし




深達度に関わらずリンパ節かほかの臓器に転移がある


あり




            腎盂・尿管・膀胱癌取扱い規約:参考



【膀胱癌に対しての抗がん剤の主な副作用とその対処法】

≪吐き気・嘔吐・食欲不振≫
予防的に吐き気止めの薬を服用する。抗がん剤投与当日の食事は控えめにし、乳製品や脂っこいものは避ける。食事は気分の良い時に摂取する。

≪アレルギー反応・血管痛≫
点滴中に違和感、息苦しさ、血管に沿った痛みなどがあったときは、医療スタッフに知らせる。血管痛は、腕を温めながら投与すると軽減する場合もある。

≪骨髄抑制≫
自覚症状はない場合が多いが、感染を起こさないように人込みを避け、うがい・手洗いを励行。血小板が減少しているときには、傷をつくらないよう注意し、内出血などがないか確認する。

≪排尿痛・排尿障害≫
痛み、血尿があったら担当医・看護師に相談する。膀胱炎は抗生物質で治療。痛みが強い場合は、解熱鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬を使用する。

≪貧血・だるさ・疲労感≫
少しの活動でも疲れたりふらつく時は休息を取り、車の運転は控える。体がつらくない程度に家事や軽い運動は続けた方がダルさが軽減する。

≪口内炎≫
治療前に歯科で口腔ケアをするとひどくなりにくい。口の中を清潔にし、保湿を心掛ける。香辛料の強い食事、熱いもの、硬いものは控える。

≪末梢神経症状≫
手足や口に痺れ感、ピリピリ感があったら、早めに担当医に伝える。ビタミン剤、漢方薬の服用や手足を温めると症状が軽減する場合もある。外傷に気づきにくくなるので、けがややけどに注意が必要。

間質性肺炎≫
肺の間質の炎症で、発熱・息苦しさなどの症状が出る。原因となった薬の投与は中止し、ステロイド薬を服用して炎症を抑える。

≪聴覚障害・難聴≫
難聴になると、薬を中止しても症状が改善しにくいので、耳がきこえづらいなど違和感を感じた時点で担当医に相談をする。

≪脱毛≫
あらかじめ髪を短く切り、帽子やナイトキャップをかぶると髪の毛が散らばるのをある程度防げる。必用に応じてウィッグ(かつら)やバンダナの利用をする。



2017年11月6日月曜日

■去勢抵抗性前立腺がん(化学療法既治療例)に対するザイティガの効果(全生存期間)

▽ザイティガ+プレドニゾン郡:生存期間中央値15.8ヵ月

▽プラセボ+プレドニゾン郡:生存期間11.2ヵ月



■去勢抵抗性前立腺がんの定義

▽外科的去勢、薬物による去勢状態である。
▽血清テストステロン値が、50ng/dL未満である。
▽病勢の増悪、PSA値の上昇。
 4週以上あけたPSA測定の最低値からの25%以上かつ2ng/ml以上の上昇。
▽抗アンドロゲン薬投与の有無は問わない。

※日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編『前立腺癌取扱い規約』参考




2017年6月4日日曜日

■抗悪性腫瘍剤の取り扱いについて

抗悪性腫瘍薬の大部分は、細胞毒性があり、混合調整および投薬に従事している医療従事者の尿中に変異原性が見いだされたという報告がある。
取り扱いには手袋えお着用するなど被爆防御が必要である。
日本病院薬剤師会『抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針』に関する基準の抜粋は以下の通りである。

・専用作業着、手袋、マスク、帽子(できればアイシールド)を着用する。

・バイアルより薬液を注射筒に吸引する場合、通常と異なり、バイアル内を陽圧にせず、最初に薬液をある程度吸引し、同容量の空気を戻す。この操作を繰り返し、必要量を吸引する。

・皮膚、手指などに抗悪性腫瘍薬が付着した場合は、直ちに石鹸と流水で十分に洗い流す。

・目に入った場合は、直ちに流水で十分洗い流し、必要に応じて眼科を受診する。

・床などにこぼした場合には、手袋を着用し、ペーパータオルなどで拭き取り、所定のごみ袋に入れる。

・残薬、薬剤の容器、使い捨て器具・用具及び清拭に使用した布、紙類、使用した用具など抗悪性腫瘍剤に汚染されたものの廃棄は、他の一般物質と区別して行う。



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2016年11月13日日曜日

■膀胱がんの主な薬物療法とその副作用

≪アントラサイクリン系薬剤:エピルビシン、ドキソルビシン、ピラルビシン≫
膀胱内注入では頻尿、排尿痛が起こりやすい。まれに心筋梗塞、心不全、骨髄抑制、ショック、委縮膀胱(下腹部痛・極度の頻尿)、間質性肺炎が起こる場合もある。

≪マイトマイシンC
膀胱内注入では、頻尿、排尿痛、委縮膀胱が起こりやすい。まれに溶血性尿毒症症候群(血小板減少、貧血、尿毒症)、急性腎不全、骨髄抑制、間質性肺炎にも注意。

≪膀胱内BCG注入療法≫
頻尿、排尿痛、血尿、発熱。まれにBCG(結核)感染、間質性肺炎、アレルギー反応、委縮膀胱、腎不全が起こる場合もある。

GC療法:ゲムシタビン+シスプラチン≫
骨髄抑制、貧血、吐き気、嘔吐が現れるが、比較的軽度で済む人が多い。最も気をつけたい副作用は、まれに起こる間質性肺炎。

M-VAC療法:メトトレキサート+ビンブラスチン+ドキソルビシン+シスプラスチン≫
脱毛、吐き気、嘔吐、骨髄抑制、口内炎、貧血。頻度は低いが、発熱、意識障害が出る人もいる。シスプラスチンに起因する急性腎不全、難聴が起こった時には、シスプラチンの使用を中止する。

≪カルボプラチン≫
吐き気、嘔吐、骨髄抑制、食欲不振。間質性肺炎、急性腎不全、肝障害、血栓症、脳梗塞が起こる場合もある。

≪パクリタキセル≫
骨髄抑制、末梢神経障害、脱毛、アレルギー反応。吐き気、嘔吐、心毒性をきたす場合もある。



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2016年11月12日土曜日

■膀胱癌に対しての抗がん剤の主な副作用とその対処法

≪吐き気・嘔吐・食欲不振≫
予防的に吐き気止めの薬を服用する。抗がん剤投与当日の食事は控えめにし、乳製品や脂っこいものは避ける。食事は気分の良い時に摂取する。

≪アレルギー反応・血管痛≫
点滴中に違和感、息苦しさ、血管に沿った痛みなどがあったときは、医療スタッフに知らせる。血管痛は、腕を温めながら投与すると軽減する場合もある。

≪骨髄抑制≫
自覚症状はない場合が多いが、感染を起こさないように人込みを避け、うがい・手洗いを励行。血小板が減少しているときには、傷をつくらないよう注意し、内出血などがないか確認する。

≪排尿痛・排尿障害≫
痛み、血尿があったら担当医・看護師に相談する。膀胱炎は抗生物質で治療。痛みが強い場合は、解熱鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬を使用する。

≪貧血・だるさ・疲労感≫
少しの活動でも疲れたりふらつく時は休息を取り、車の運転は控える。体がつらくない程度に家事や軽い運動は続けた方がダルさが軽減する。

≪口内炎≫
治療前に歯科で口腔ケアをするとひどくなりにくい。口の中を清潔にし、保湿を心掛ける。香辛料の強い食事、熱いもの、硬いものは控える。

≪末梢神経症状≫
手足や口に痺れ感、ピリピリ感があったら、早めに担当医に伝える。ビタミン剤、漢方薬の服用や手足を温めると症状が軽減する場合もある。外傷に気づきにくくなるので、けがややけどに注意が必要。

間質性肺炎≫
肺の間質の炎症で、発熱・息苦しさなどの症状が出る。原因となった薬の投与は中止し、ステロイド薬を服用して炎症を抑える。

≪聴覚障害・難聴≫
難聴になると、薬を中止しても症状が改善しにくいので、耳がきこえづらいなど違和感を感じた時点で担当医に相談をする。

≪脱毛≫
あらかじめ髪を短く切り、帽子やナイトキャップをかぶると髪の毛が散らばるのをある程度防げる。必用に応じてウィッグ(かつら)やバンダナの利用をする。



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