現在発売されているのは、2つの物質に関係するお薬です。
・メラトニン受容体作動薬:ロゼレム
・オレキシン受容体拮抗薬:ベルソムラ
ロゼレムは、体内時計のリズムを司っているメラトニンの分泌を促すお薬になります。
メラトニンは20時頃から分泌され、深夜1~2時頃をピークに、明け方になると光をあびて消えていくという物質です。年齢を経るごとに分泌量が減少するといわれていて、ロゼレムはこのメリハリをつけるお薬です。
ベルソムラは、私たちが覚醒状態があるときに働いているオレキシンという物質の働きをブロックし、睡眠状態へスイッチを切り替えていくようなお薬です。
どちらも生理的な物質に作用するため、依存性が極めて少ないといわれています。その一方で強引さがないため、効果や副作用に個人差が大きいという特徴があります。
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