はじめに
皆さんは最近、
「なんでそんなことをするの?」
「普通はこうするでしょ」
と感じてイライラしたことはないでしょうか。
医療現場では、
- 報告が遅い
- 約束が守られない
- 同じミスが繰り返される
- 患者対応で理不尽な要求を受ける
など、怒りを感じる場面が少なくありません。
しかし、アンガーマネジメントを学ぶと、
怒りの原因は相手の行動そのものではない
ことが分かります。
今回は、
アンガーマネジメントの中心的な考え方である
「べき」思考
について考えてみたいと思います。
この記事でわかること
この記事では、
・怒りが生まれる仕組み
・「べき」思考とは何か
・なぜ人によって怒るポイントが違うのか
・医療現場で活かせる考え方
について考えていきます。
怒りは突然生まれるわけではない
私たちは、
相手の行動を見て瞬間的に怒っているように感じます。
例えば、
後輩から報告が遅れた時。
つい、
「なぜもっと早く言わないの?」
と思うかもしれません。
しかし実際には、
その間にある考えが存在します。
出来事
報告が遅れた
↓
心の中
「報告はすぐにするべき」
↓
怒り
イライラする
つまり、
怒りの原因は出来事だけではなく、
その人の価値観でもあるのです。
「べき」思考とは?
アンガーマネジメントでは、
怒りの背景にある価値観を
「べき」
と表現します。
例えば、
- 約束は守るべき
- 挨拶はするべき
- 報告は早くするべき
- 患者さんには丁寧に接するべき
これらは決して悪い考えではありません。
むしろ社会生活に必要な価値観です。
問題は、
その「べき」が強すぎたり、
他人にも同じレベルで求めたりした時です。
なぜ人によって怒るポイントが違うのか
同じ出来事でも、
怒る人と怒らない人がいます。
例えば、
会議開始5分前に来る人。
ある人は、
「時間を守っていて問題ない」
と思います。
一方で、
「10分前には来るべき」
と思う人もいます。
つまり、
怒りの大きさは、
出来事ではなく、
その人が持つ「べき」に左右されるのです。
医療現場には「べき」が多い
病院では、
責任が大きい分、
多くの「べき」が存在します。
- 医療安全を守るべき
- 患者さんを優先するべき
- ミスを防ぐべき
- 報告・連絡・相談をするべき
これらは重要です。
しかし、
時にその「べき」が強くなりすぎると、
他者への怒りにつながります。
「べき」は悪いものではない
ここで誤解してほしくないのは、
「べき」をなくす必要はないということです。
むしろ、
医療現場では必要です。
大切なのは、
「自分のべきは絶対ではない」
と理解することです。
自分にとって当たり前でも、
相手にとっては当たり前ではないことがあります。
この視点を持つだけで、
怒りは少し和らぎます。
「まあ許せるゾーン」を広げる
アンガーマネジメントでは、
自分の「べき」を柔軟にすることが大切とされています。
例えば、
今まで
「報告は必ずすぐにするべき」
↓
少し柔軟に
「できれば早い方が良い」
こう考えるだけで、
怒りの頻度は減ります。
もちろん、
医療安全上譲れない部分はあります。
しかし、
全てを100点満点で求める必要はありません。
現場で感じること
病院で働いていると、
怒りの多くは、
相手の行動そのものではなく、
自分の期待とのギャップから生まれていると感じます。
私自身も、
「こうしてほしい」
と思うことがあります。
しかし、
一度立ち止まって、
「これは自分のべきかもしれない」
と考えるようになってから、
少し冷静になれる場面が増えました。
まとめ
怒りの背景には、
その人なりの価値観があります。
それが、
「べき」思考
です。
「べき」は悪いものではありません。
しかし、
自分の「べき」を他人に強く求めすぎると、
怒りや対立が生まれやすくなります。
大切なのは、
自分の価値観を知り、
柔軟に考えることです。
病院薬剤師として私自身も、
医療安全で譲れない部分は大切にしながら、
相手の価値観にも目を向けたいと思っています。
皆さんが最近イライラした出来事の背景には、どんな「べき」が隠れているでしょうか?
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