2026年6月5日金曜日

管理職・先輩ができる心理的安全性のつくり方|病院薬剤師が考える医療安全と人材育成


はじめに

最近、

「心理的安全性が大事」

という言葉を耳にする機会が増えました。

しかし現場では、

「大事なのは分かるけど、どう作ればいいの?」

と感じている人も多いのではないでしょうか。

特に病院では、

管理職、主任、係長、教育担当、チューター、先輩スタッフなど、

“人を支える立場”の役割が非常に重要です。

病院薬剤師として働いていると、

心理的安全性は特別な制度ではなく、

日々の関わり方の積み重ね

だと感じます。

今回は、

管理職や先輩ができる心理的安全性のつくり方

について考えてみたいと思います。


この記事でわかること

この記事では、

・心理的安全性が下がる関わり方
・先輩や管理職ができる工夫
・新人教育との関係
・医療安全への影響

について考えていきます。


心理的安全性は「仕組み」だけでは作れない

マニュアルや研修だけでは、

心理的安全性は作れません。

実際に大きいのは、

日常会話

です。

例えば、

新人が質問した時、

その第一声で空気が決まることがあります。

× 心理的安全性を下げる反応

「また?」
「前も言ったよね?」
「それくらい分かるでしょ」

○ 心理的安全性を高める反応

「確認ありがとう」
「相談してくれて助かる」
「最初は分かりにくいよね」

たった数秒の関わりですが、

次に相談するかどうかに大きく影響します。


管理職・先輩ができること①「最初の反応」を変える

人は、

話した内容だけでなく、

相手の反応

を覚えています。

例えば、

新人が相談した時、

忙しくても、

まずは一言。

「教えてくれてありがとう」

「確認してくれて助かる」

この言葉だけでも安心感が生まれます。

逆に、

強い否定や嫌味は、

“次から言わない”

につながります。


管理職・先輩ができること②「失敗=学び」の文化をつくる

心理的安全性が低い職場では、

失敗が責められます。

すると、

人は隠します。

一方で、

心理的安全性が高い職場では、

「どうすれば次に防げるか?」

が中心になります。

もちろん責任は必要です。

しかし、

責任追及だけでは再発防止につながりません。

医療安全では、

個人責任だけでなく、

仕組み改善の視点が重要です。


管理職・先輩ができること③「質問歓迎」を言葉にする

「聞いていいよ」

と思っていても、

相手には伝わっていないことがあります。

だからこそ、

言葉にすることが大切です。

例えば、

  • 「迷ったらすぐ聞いて」

  • 「確認する方が安全だから」

  • 「最初は分からなくて当然」

こうした言葉は、

新人や若手の安心感につながります。


管理職・先輩ができること④「完璧な先輩」を演じすぎない

意外かもしれませんが、

時には

“自分も失敗する”

姿を見せることも重要です。

「自分も新人の頃失敗した」

「この前自分も確認漏れしそうだった」

そうした言葉は、

新人の緊張を和らげます。

心理的安全性とは、

完璧な人が作るものではなく、

安心して学べる環境

なのだと思います。


病院薬剤師として意識したいこと

では、

病院薬剤師として何ができるでしょうか。

1.相談を歓迎する

「確認ありがとう」を口癖にする。

2.違和感を否定しない

“気のせいかも”を拾う。

3.忙しい時ほど一言添える

「今少し待ってね、後で必ず聞く」

これだけでも安心感が変わります。


現場で感じること

病院で働いていると、

相談が多い先輩ほど、

実は信頼されている印象があります。

知識量だけではなく、

「話しかけやすさ」

が医療安全につながっている。

そんな場面をよく見ます。

そして、

心理的安全性は、

特別な制度ではなく、

毎日の関わり方の積み重ねなのだと思います。


まとめ

心理的安全性は、

管理職や先輩の関わり方で大きく変わります。

  • 最初の反応を大切にする

  • 失敗を学びに変える

  • 質問歓迎を言葉にする

  • 完璧を求めすぎない

こうした小さな積み重ねが、

新人教育や医療安全につながります。

病院薬剤師として私自身も、

「相談しやすい先輩」

でありたいと思っています。

皆さんは、後輩や部下に“相談しやすい空気”を作れていますか?

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