2018年4月1日日曜日

■リクシアナを投与している患者さんで、PT-INR、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は薬効をモニタリングする指標になりますか!?

PT-INR(プロトロンビン時間-国際標準比)やプロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)等の通常の凝固能検査は、本剤の薬効をモニタリングする指標とはなりません。

リクシアナの投与中は、血中濃度推移に相関したPTAPTTの延長およびPT-INRの増大が認められます1)が、有効性あるいは出血リスクを正確に評価する指標となるようなカットオフ値は見出せていません。

添付文書の警告の項にも記載しているように、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察し、これらの徴候が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。

 
引用文献:1) Ogata K et al.: J Clin Pharmacol. 2010;50(7):743-753
参考:第一三共ホームページ




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