グレースビットは、金属イオン含有製剤とキレートを形成し、グレースビットの吸収が低下すると考えられています。
グレースビットは100mg(1回50mg錠1日2回)と制酸剤(水酸化アルミニウムゲル1.0g、酸化マグネシウム500mg)、鉄剤(硫酸鉄:鉄として50mg)、カルシウム剤(沈降炭酸カルシウム1g)との併用で、グレースビット単独投与時との比較データ1)。
・アルミニウムでは、グレースビットのCmax:82%低下、AUC0-24h:75%低下。
・鉄では、グレースビットのCmax:67%低下、AUC0-24h:56%低下。
・マグネシウムでは、グレースビットのCmax:57%低下、AUC0-24h:51%低下。
・カルシウムでは、グレースビットのCmax:37%低下、AUC0-24h:33%低下。
金属イオン含有製剤と併用する場合は、グレースビットを先に投与し、2時間以上あけて金属イオン含有製剤を投与してください。
もし先に金属イオン含有製剤を投与した場合には、最低3~6時間空けることと報告されています2)。
引用文献:
1)柴孝也:日本化学療法学会雑誌 2008;56(S1):25-31
2)伊藤由紀 ほか:医薬ジャーナル 2001;37(12):3598-3603
参考:第一三共医薬情報提供
≪相互リンク≫
薬剤師の話
病院薬剤師日記
旧病院薬剤師日記
薬剤師の話:facebookページ
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。