≪薬剤に誘発される認知機能低下≫
中枢神経系の有害事象を生じやすい薬剤は、向精神薬ですが、なかでも抗コリン作用をもつフェノチアジン系抗精神病薬、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬、三環系抗うつ薬の危険性が高いとされている。
認知機能の低下には一剤ずつの抗コリン作用ではなく、服用薬の総抗コリン不可が重要とされ、Anticholinergic Risk Scaleというコリン作用性有害事象を示す薬剤一覧も利用されている。
≪認知症機能低下を誘発しやすい薬剤≫
▼向精神薬
・抗精神病薬
・催眠薬・鎮静薬
・抗うつ薬
▼向精神薬以外の薬剤
・抗パーキンソン病薬
・抗てんかん薬
・循環器病薬(降圧剤、抗不整脈薬、利尿薬、ジギタリス)
・鎮痛薬(オピオイド、非ステロイド抗炎症薬)
・副腎皮質ステロイド
・抗菌薬、抗ウィルス薬
・抗腫瘍薬
・泌尿器病薬(過活動膀胱治療薬)
・消火器病薬(H2受容体拮抗薬、抗コリン薬)
・抗喘息薬
・抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)
≪Anticholinergic Risk Scale≫
▼3点
・アミトリプチン
・アトロピン製剤
・イミプラミン
・オキシブチニン
・クロルフェニラミン
・クロルプロマジン
・シプロヘプタジン
・ジサイクロミン
・ジフェンヒドラミン
・チオリダジン
・チザニジン
・トリフロペラジン
・ヒドロキシジン
・ヒヨスチアミン製剤
・フルフェナジン
・プロメタジン
・ペルフェナジン
・メクリジン
・benztropine
・carisoprodol
・thiothixene
▼2点
・アマンタジン
・オランザピン
・シメチジン
・セチリジン
・トリプロリジン
・トルテロジン
・ノルトリプチリン
・バクロフェン
・プロクロルペラジン
・ロペラミド
・ロラタジン
・clozapine
・cyclobenzaprine
・desipramine
▼1点
・エンタカポン
・カルビドパ-レボドパ
・クエチアピン
・セレギリン
・トラゾドン
・ハロペリドール
・パロキセチン
・プラミペキソール
・ミルタザピン
・メトカルバモール
・メトクロプラミド
・ラニチジン
・リスペリドン
・ziprasidone
≪相互リンク≫
にほんブログ村:薬・薬剤師ブログ
人気ブログランキング:薬剤師
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。