2015年5月17日日曜日

■ガスター注を1日2回に分割して静注するのと、2回分を24時間かけて持続点滴投与するのでは効果に差があるんですか!?

≪メーカーより回答≫
24時間かけて投与した方が胃内pHを高く維持したの報告があります。
 一方、高齢者や胃潰瘍患者では効果に差がなかったとの報告があります。




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2015年5月15日金曜日

■主な二次性高血圧-示唆する所要と鑑別に必要な検査




原因疾患

示唆する所見

鑑別に必要な検査

腎実質性高血圧

たんぱく尿、血尿、腎機能低下、腎疾患既往

血清免疫学的検査、腎超音波・CT、腎生検

腎血管性高血圧

老年者、急な血圧上昇、腹部血管雑音、低カリウム血症

PRAPAC、腎血流超音波、レノグラム、血管造影

原発性アルドステロン症

四肢脱力、夜間多尿、低カリウム血症

PRAPAC、副腎CT、負荷検査、副腎静脈採血

クッシング症候群

中心性肥満、満月様顔貌、皮膚線条、高血糖

コルチゾール、ACTH、腹部CT、頭部MRI

褐色細胞腫

発作性・動揺性高血圧、動悸、頭痛、発汗、神経線維腫

血液・尿カテコールアミンおよびカテコールアミン代謝産物、腹部超音波・CTMIBGシンチグラフィー

甲状腺機能低下症

徐脈、浮腫、活動性減少、脂質、CPKLDH高値

甲状腺ホルモン・自己抗体、甲状腺超音波

甲状腺機能亢進症

頻脈、発汗、体重減少、コレステロール低値

甲状腺ホルモン・自己抗体、甲状腺超音波

副甲状腺機能亢進症

高カルシウム血症

副甲状腺ホルモン

大動脈縮窄症

血圧上下肢差、血管雑音

()CTMRIMRA、血管造影

脳幹部血管圧迫

治療抵抗性高血圧、顔面痙攣、三叉神経痛

頭部(延髄)MRIMRA

睡眠時無呼吸症候群

いびき、昼間の眠気、肥満

夜間睡眠モニター

薬剤誘発性高血圧

薬物使用歴、治療抵抗性高血圧、低カリウム血症

薬物使用歴の確認



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2015年5月14日木曜日

■NSTって何?

 NST〔エヌ・エス・ティー〕とは、Nutrition Support Team(NST:栄養サポートチーム)の頭文字をとった略称で、日本語では栄養サポートチームとなります。
 ただ単に『栄養をサポートするチーム?』といってもピンと来ないかもしれません。
 栄養管理を症例個々に応じて適切に実施することを栄養サポートといい、これを各科間の垣根を越え、しかも医師のみならず、看護師、薬剤師、管理栄養士、検査技師らが、職種間の壁も越えて、それぞれの専門的な知識・技術を活かしながら一致団結して実施する集団をNSTといいます。
 NSTは1970年代にアメリカで誕生した栄養療法におけるチーム医療です。1968年にアメリカで中心静脈栄養〔TPN:Total Parenteral Nutrition〕が発明され、栄養療法に一大革命をもたらされました。しかし、同時にTPN輸液製剤やラインによる合併症も多発し、この他にも栄養不良に起因する合併症が多く発生して、アメリカでは社会問題ともなりました。
 これらの問題を解決する方法の一つとして『栄養療法をチームで行えば合併症が減り、しかもコストを抑えて治療ができる』という発想のもとに誕生したNutrition Support Serviceというチーム医療がNSTの発端です。



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2015年5月12日火曜日

■タビガドラン(プラザキサ)とワルファリンカリウム(ワーファリン)比較





タビガドラン

ワルファリンカリウム

作用機序

トロンビン直接阻害

ビタミンK依存性凝固因子合成阻害

半減期

12時間

40時間

投与回数

経口(12)

経口(11)

消失型

腎消失

肝消失

効果発現

投与後速やか

24時間後

拮抗薬

なし

ビタミンK

血液凝固モニタリング

不要

必要

効果指標

基本的にはないが、APTTEがなりうる可能性

INR

指摘投与量

個人差少ない

個人差大きい

蛋白結合率

3435

9099

薬物相互作用

少ない

多い

摂取制限

なし

ビタミンK含有食品

吸湿性

吸湿性あり

問題とならない




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■スキンケアとは!?

スキンケアとは皮膚の機能を助ける非薬物的な処置です。

≪スキンケアのポイント≫
▼清潔にすること
・洗浄剤で汗・汚れをきちんと取り除く
▼保湿すること
・乳液やクリームや保湿剤など、油分を含むもので皮膚を保護する。
・入浴直後や化粧水を使った後など、皮膚に水分が残る時にフタをするのが効果的。
・熱いお湯は天然の保湿剤である皮脂膜を洗い流すので、ぬるま湯を使う。
▼刺激しないこと
・洗浄剤をよく泡立てて使い、手でやさしく洗う。
・洗浄剤をよく洗い流す。
・拭く時は、擦らない。
・保湿剤などを塗る時は、擦らない。
・保湿で皮膚のバリア機能を補い、外からの刺激を防ぐ。



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