「薬の正しい飲み方」シリーズ第8回です。前回は食品・飲み物との飲み合わせを解説しました。今回は、サプリメント・市販薬・他の医療機関の薬との飲み合わせについて解説します。
「これくらいなら大丈夫」が思わぬ相互作用に
「これくらいなら大丈夫」という自己判断が、思わぬ相互作用につながることがあります。
- 他院・他科の薬:複数の医療機関にかかる場合、同じ成分の薬が重複することがあります
- 市販薬(OTC):風邪薬や胃薬なども、処方薬と成分が重なることがあります
- 健康食品・サプリ:「天然由来」でも、薬の効果を強めたり弱めたりすることがあります
何かを飲み始める・やめる前には、必ずお薬手帳を見せながら相談しましょう。
複数の医療機関にかかるときの注意点
内科・整形外科・皮膚科など、複数の医療機関に同時にかかっている方は少なくありません。それぞれの医療機関で処方された薬に、同じ成分や似た作用の薬が含まれていることに、患者さん自身が気づかないケースもあります。
お薬手帳を1冊にまとめておけば、どの医療機関にかかるときも、服用中の薬を正確に伝えることができ、重複や相互作用を防ぐことにつながります。
市販薬(OTC)も「薬」であることを忘れずに
風邪薬や胃薬、鎮痛薬など、ドラッグストアで購入できる市販薬も、処方薬と同じ「薬」です。処方薬と成分が重なっていることに気づかず併用してしまうと、同じ成分を過剰に摂取してしまう可能性があります。
「病院でもらった薬ではないから」という理由で、薬剤師や医師に伝えないまま市販薬を使うのは避けましょう。
サプリメント・健康食品にも注意
健康食品・サプリメントの中にも、処方薬と影響し合うものがあります。「食品だから」「市販薬だから」と自己判断で併用するのは避けましょう。
新しく何かを始める前には、お薬手帳を見せながら相談することが大切です。「飲んでいるもの」は、処方薬以外もすべて伝えることが、安全な治療につながります。
○×クイズ:「天然由来」のサプリメントなら、薬と一緒に飲んでも安心?
こたえ:×
「天然由来」「食品」であっても、薬の効果を強めたり弱めたりする成分が含まれることがあります。新しく何かを始める前には、お薬手帳を見せながら薬剤師に相談しましょう。
まとめ
- 複数の医療機関にかかると、同じ成分の薬が重複することがある
- 市販薬(OTC)も処方薬と成分が重なる可能性がある
- 「天然由来」のサプリメントでも、薬の効果に影響することがある
- 処方薬以外に飲んでいるものは、すべて薬剤師・医師に伝える
- 新しく何かを始める・やめる前は、お薬手帳を見せながら相談する
次回は「⑨副作用を正しく知る:『いつもと違う』に早めに気づく」です。