■接触理論
≪質より量が大事≫
周囲の人達から信頼されるかどうかは、コミュニケーションの総量で決まると言われています。
人は接触する回数が増えるほど、その相手への行為も信頼も高まります。
周囲の人から信頼されるには、自分から積極的に話し掛け、コミュニケーションの総量を増やせばいいんです。
相手が、取引先なら頻繁にメールを送ったり、顔をだすようにする。
相手が、上司や同僚や部下なら相談を持ち掛けたり、雑談をする。
話し掛けるのが苦手なら挨拶することから始めましょう。
それも相手からの挨拶を待つのではなく、先に挨拶を。
返事が戻ってこなくても、気にせず続けることが大切です。
『声をかけるか迷ったら声をかけよう!!』
■自己開示
≪個人情報は、聞かれなくても話す≫
コミュニケーションの総量が増えたら、話す内容の深さを心掛けていく。
天気や社会などの表面的な話は薄っぺらい。
自分自身の過去の出来事など、プライベートな話をする。
『自分に対しこんなことまで話してくれるのか』と思い、信頼してくれる。
とりかかりはなんでもいいので、あまり考えずに、個人情報を出し、自己開示してみる。
個人情報を話すのが嫌な人もいるかもしれない。
しかし、話さなければ嫌われることもないだろうが、好かれることもないだろう。
関係性は、ゼロのままです。
出した話題で相手にムッとされることもあるかもしれません。
けど、踏み込まなければ、いつまで経ってもあい相手からしんらい信頼されるようになりません。
相手の気分を害さないか怖がっていては、何も変わりません。
『プライベートな情報が信頼を産みます!!』
■笑顔(好意)の返報性
≪信頼しなければ、信頼されない≫
人間は笑っている顔を好みます。
いつでもニコニコしながら福々しい顔で人に接すれば、どんな話題を出しても嫌われることは少ない。
いつも笑顔でいる人は、信頼されやすい。
見知らぬ人に声を掛け表情を分析した実験では、笑顔で近づくと64.9%の人が笑顔を返し、無表情で近づくと64.7%がむ表情を返したという報告がある。これが『笑顔の返報性』と呼ばれる心理効果である。
笑顔で話しかけると、相手も笑顔で返してくれる。
笑顔の返報性を発揮するためには、自分から笑いかけた方がいい。
絶えずニコニコしていれば、相手も楽しい気分になってニコニコしてくる。
楽しい気分⇒『あいつはいいやつ』⇒好意と信頼に繋がっていく。
普段あまり笑わない人でも、意識して笑い顔をつくるようにすることで、自然と笑い顔が身についてくる。
『笑顔を見るだけで人は楽しくなる!!』
■言動の不一致
≪『何を言うか』より『何をするか』≫
心理学的には、信頼と好意は、同一次元のポジティブな感情とされている。
嫌われながら信頼されることはない。
どうすれば相手が自分に対して好意を持つかを考えながら行動することが大切。
好意を持ってもらうには、まずは小さな約束を守ることが重要。
言葉で約束したら即実行する。
人間は、言葉よりも行動の方を信用する。
言葉と行動が食い違った場合、人は言葉ではなく、行動を信じる傾向にある。
・『まずい』と言いながら笑顔を浮かべて食事⇒まわりはおいしいと思うと考える。
・不機嫌そうに眉間にしわを寄せながら『おいしい』と言う⇒まわりはまずいのではないかと考える。
日頃から言動を一致させることは、信頼を得るうえでポイントとなる。
『言葉よりも表情が説得力を持つ!!』
■対人距離の原理
≪椅子の背もたれは使わない≫
人と話をする時は、前傾姿勢になった方が相手が好感を抱く。
人間は、相手との距離が小さくなるほど、文字通り距離感がなくなり、好感を抱くようになる。
『対人距離の原理』と呼ばれ、前傾姿勢になると、それだけ相手との距離が小さくなる。
すると『自分に興味を持ってくれている』と感じる。
信頼を得るには、相手との距離をできるだけ縮めればよい。
タクシーに乗る時に相手との間にバッグを置くのは、逆効果。
向かい合って話をする場合も、相手との間には、なるべく物を置かない方が望ましい。
相手との距離は近ければ近いほどいい。
後傾姿勢になりがちな人は、テーブルの上に手乗せる癖をつけてみる。テーブルから手が離れた瞬間に後傾姿勢になっていることに気付ける。
『前傾姿勢の医者は信頼されやすい!!』
■ボディターム
≪手は開き、お腹を向ける≫
話をする時にテーブルの上に手を乗せること自体も、相手に好意を抱かせる。文字通り「手の内を明かす」ことに繋がるから。
「手の内を明かす」⇒秘密を明かす。正直になる。
「手の内を見せない」⇒隠し事をしていること。
手が見えないと相手は不安な気持ちになる。
相手に手の平が見えるようにすると、「手の内を明かす状態」になり、話を信用してもらいやすくなる。
また、人は「腹を割って」話をすると、理解してくれ、信頼してくれる。
しかし、本当に腹を割ることはできない。
そこで、話をする時には、相手にへそえお向けるようにする。
動物がお腹を見せるのは、降伏のサインだが、同じように体ごと相手の方を向くと、「隠し事はしていない。」というサインになる。
会議の時も、発表者の方に体を向け、テーブルの上で軽く手を組み、手の平を相手に見せながら、「なるほど」と相槌を打ちながら話を聞くと、相手は「興味を持ってくれている。」と嬉しくなる。
『文字通り「手の内を明かす」のが大事!!』
■ネームコーリング
≪『あなた』『君』は、NGワード≫
誰かと会話をする時には、言葉の端々に、話し掛ける相手の名前を入れるようにすると、好感度がアップする。
バンバン相手の名前を呼ぼう。
これは、心理学で「ネームコーリング」というテクニックである。
人間は、無意識に自分の名前を好ましいものと感じている。
また、自分の名前にある文字を好み、自分の名前に含まれる文字が入ってる物やブランドを好む傾向にある。「ネームレター効果」と呼ばれる。
会話の途中で、何度も自分の名前を呼ばれると、「この人は自分に好意を持っているようだ」と感じる。すると「笑顔の返報性」と同様の「好意の返報性」により、相手も自分に好意を持つようになる。
好意は、信頼に繋がる。
遠慮して、「君」や「あなた」と呼ぶのは、「私は関心を持たれていない」と捉えられ、ぎゃくこ羽化である。
『会話にはなるべく「名前」を入れよう!!』
≪相互リンク≫
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