2015年8月22日土曜日

■抗結核薬『イソニアジド』と相互作用を起こす飲食物

≪マグロ・青魚≫
青魚に含まれるヒスチジンからヒスタミンが生成され、薬物により分解が阻害されるので体内に蓄積される⇒ヒスタミン中毒を起こすことがある。

≪チーズ・赤ワイン≫
通常、チラミンは腸管に存在するモノアミンオキシダーゼ(MAO)により代謝され不活化される。しかし、イソニアジドにより、MAOが阻害されると、チラミンは不活化されず腸管より吸収され、チラミンが蓄積される⇒チラミンの作用が増強する⇒血圧上昇、発汗、動悸、悪心・嘔吐などの症状が発現する。



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■ワーファリンとクランベリージュースの相互作用について

クランベリージュースに含まれているフラボノイドがワーファリンの代謝酵素であるCYP29活性を阻害するため、ワーファリンの血中濃度が上昇して、抗凝固作用が増強し、出血傾向をきたす。
ワーファリンは、光学異性体(S体とR体)のこうごうぶつであり、抗凝固活性はS体-ワーファリンの方がR体-ワーファリンよりも約4倍強いとされている。
また、S体-ワーファリンは薬物代謝酵素CYP29で代謝され、R体-ワーファリンはCYP12で代謝される。



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2015年8月21日金曜日

■メロペネム・バンコマイシン使用する主たる理由

≪メロペネム≫
・重症の院内グラム陰性桿菌感染症
・重症の院内性複数菌混合感染症
・多剤耐性グラム陰性桿菌感染症(ESBLなど)
・多剤耐性緑膿菌感染症
・好中球減少者の発熱で多剤耐性菌の可能性
・好中球減少者の発熱で複数菌感染
・特殊な細菌性髄膜炎(ペニシリン耐性肺炎球菌、黄色ブドウ球菌:MSSA、耐性インフルエンザ菌:BLNAR など)
・その他の重症感染で他剤が使用できない

≪バンコマイシン≫
・MRSA感染症
・コアグラーゼ陰性ブドウ球菌感染症
・血管カテーテル感染による敗血症(疑い)
・グラム陽性菌感染でβ-ラクタム系薬のアレルギーあり
・アンピシリン耐性腸球菌感染症
・MRSA保菌者(疑い)の手術感染予防
・クロストリジウム腸炎でメトロニダゾール無効
・MRSA腸炎




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■スタチンのLDL-コレステロール低下作用比較

LDL-C変化率≫
メバロチン10mg:-24
メバロチン20mg:-30

リピトール5mg:-32
リピトール10mg:-40
リピトール20mg:-49

リバロ1mg:-34
リバロ2mg:-42
リバロ4mg:-47

※目安としてお考えください。



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■医薬品の業務に関わる医療安全の確保が、薬局開設者の義務として明確化されています。

薬事法・薬事法施行規則において、医薬品の業務に関わる医療安全の確保が薬局開設者に明確化されています。
▼指針の策定
▼研修(年2回程度、定期的に開催する)
▼医薬品安全管理責任者の設置
▼事故報告の体制整備
▼手順書の作成、手順書に基づく業務の実施
▼情報収集(医薬品の安全使用に必要な情報)
▼改善の方策(ヒヤリハット事例の収集・分析・改善措置)



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