2016年8月26日金曜日

■社会不安障害(SAD)とは!?

 社会不安障害(social Anxiety DisorderSAD)は、人前で不安や恐怖を過大に感じ、次第にその場面を避けようとする疾患です。発症年齢が10歳代半ばと早く、不安障害やうつ病やアルコール依存などの精神疾患が多く併存します。
 長年にわたり日常の社会生活が障害され、進学・就業・昇進・結婚などに大きな影響を及ぼします。
 SADは、自然治癒が困難なため、早期にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などによる治療を行うことが重要です。

【不安・恐怖を感じ回避する状況】
・人前で話す。
・人と接する
・緊張から顔が赤くなる、汗をかく
・人前での食事や会食
・お茶を出す
・名刺交換をする
・人前で字を書く
・他人の視線を感じる
・自分のお腹が鳴る
・電話の応対
・公共のトイレで用を足す

【不安や恐怖に伴い、日常生活に差し障る身体症状を発症】
・顔面の紅潮、蒼白
・息苦しさ、吐き気
・震戦
・パニック発作
・声の震え、口の渇き
・動悸、発汗
・胃腸の不快感、下痢

【原因】
 SADは、セロトニンの異常から、恐怖の認知や不安の表出を司る脳の扁桃体が過剰に興奮し、発症すると言われています。偏桃体の過剰興奮から不安や恐怖を喚起する思考が形成され、実際に社交場面や対人場面に遭遇した際、不安や恐怖を感じ、身体症状が現れます。その時の経験が、さらに思考を増幅し悪循環が生じます。



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