2018年4月1日日曜日

■イナビルは喘息または慢性閉塞性肺疾患患者さんに吸入投与できますか!?

患者さんの状態を十分観察しながら慎重に投与してください。
(本剤投与後に気管支攣縮や呼吸機能の低下が見られた例が報告されています。)

参考:第一三共医薬情報提供


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■イナビルは10代の患者さんに投与できますか!?

 イナビルは10代の患者さんにも投与できます。ただし、添付文書に以下のとおり記載されていますのでご使用の際はご注意願います。

 因果関係は不明であるものの、本剤を含む抗インフルエンザウイルス薬投与後に異常行動等の精神神経症状を発現した例が報告されています。小児・未成年者については、異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、1)異常行動の発現のおそれがあること、2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行ってください。なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状があらわれるとの報告があるので、上記と同様の説明を行ってください。

参考:第一三共医薬情報提供


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■イナビルは何歳から使用できますか!?

治療及び予防ともに、特に年齢の制限は設けられていません。
吸入可能なお子さんでしたら使用可能です。
なお、臨床試験では、23歳のお子さんも含まれていたそうです。

参考:第一三共医薬情報提供者



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■リクシアナを投与している患者さんで、PT-INR、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は薬効をモニタリングする指標になりますか!?

PT-INR(プロトロンビン時間-国際標準比)やプロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)等の通常の凝固能検査は、本剤の薬効をモニタリングする指標とはなりません。

リクシアナの投与中は、血中濃度推移に相関したPTAPTTの延長およびPT-INRの増大が認められます1)が、有効性あるいは出血リスクを正確に評価する指標となるようなカットオフ値は見出せていません。

添付文書の警告の項にも記載しているように、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察し、これらの徴候が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。

 
引用文献:1) Ogata K et al.: J Clin Pharmacol. 2010;50(7):743-753
参考:第一三共ホームページ




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■リクシアナOD錠は口腔粘膜から吸収されますか!?

口腔粘膜からの吸収については、検討されていません。
OD錠は口腔内で速やかに崩壊しますが、口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する薬剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込むよう指導してください。

参考:第一三共ホームページ




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