2018年4月17日火曜日

■デノタスを腎機能が低下している患者さんへ投与する場合の方法は!?

本剤は天然型ビタミンD3を含有しています。腎機能障害患者さんでは、ビタミンD3 の活性化が障害されるため、本剤の必要性を慎重に判断してください。腎機能障害の程度に応じ、本剤の投与を中止し活性型ビタミンD3 及びカルシウム等の他の薬剤に切り替えるなど、適切な処置を行ってください。

参考:デノタス医薬品添付文書



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2018年4月15日日曜日

■プラリア投与中に歯科治療が必要になった場合、休薬する必要性はありますか!? また、その期間はどの位ですか!?

添付文書の重要な基本的注意の項に、「本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には、本剤の休薬等を考慮すること」と記載されています。
参考までに、「骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー20161)では以下のとおり記載されています。
「歯科治療に関してはビスホスホネートの場合と同様に、治療前の徹底した感染予防処置を行ったうえで休薬は行わずに、できるだけ保存的に、やむを得ない場合は侵襲的歯科治療を進める。デノスマブ投与患者において抜歯創を閉鎖し、二次感染を予防することにより良好な治癒が得られたとの結果が示されている。骨粗鬆症患者に対するデノスマブの投与は6ヵ月ごとに1 回であり、デノスマブの血中半減期が約1ヵ月であることなどを加味して、歯科治療の時期や内容を検討することは可能であろう。」

引用文献:
1)骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016 P10抜粋

参考:第一三共医薬情報提供


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2018年4月11日水曜日

■プラリアを投与する上で、血清カルシウム値のモニタリングは、どのようなタイミングでどのくらいの頻度で行えばいいの!?

プラリア皮下注投与前に血清補正カルシウム値※測定・評価し、低カルシウム血症のある患者さんは、プラリア皮下注投与前に低カルシウム血症を是正してください。
また、プラリア投与前の血清補正カルシウム値に関わらず、投与開始後早期※※及びその後も定期的に血清カルシウム値を測定し、血清補正カルシウム値の変動や、痙攣、しびれ、失見当識等の症状に注意してください。

※血清補正カルシウム値:血清アルブミン値が4.0g/L未満の場合「補正カルシウム値(mg/L)=血清カルシウム値+4-血清アルブミン値」

※※投与開始後早期:市販後に低カルシウム血症と報告された症例のうち、発現日が確認できた症例の約半数は、初回投与から7 日以内の発現

参考:第一三共医薬情報提供


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2018年4月8日日曜日

■グレースビット1回50mg1日2回と1回100mg1日1回との使い分けは!?

感染症の重症度や、抗菌薬の使用歴など、患者さんの状況や医師のニーズにあわせて選択いただけます。
150mg12回、1100mg11回のいずれの投与法でも、肺炎球菌による感染症であれば、有効性および耐性抑制の目安となるパラメータである AUC/MIC30Cmax/MIC5 を達成します。
1100mg11回投与は、ニューキノロン系抗菌薬のPK-PD理論*についての臨床実績が積み重ねられてきた中で、肺炎球菌において、標的酵素が変異を起こしていない株が突然変異を起こすのを抑制するだけでなく、すでに標的酵素に第一段階の変異を生じた株の更なる高度耐性化の抑制が期待できます。
*ニューキノロン系抗菌薬のPK-PD理論:ニューキノロン系抗菌薬の効果は、濃度依存性であり、AUC/MICCmax/MICと相関する。

参考:第一三共医薬情報提供


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■グレースビットは、乳酸菌製剤と併用できますか!?

臨床上、グレースビットが乳酸菌製剤の効果を減弱または消失してしまうという報告は無く、併用に問題が無いと考えます。
グレースビットと乳酸菌整腸剤併用試験を実施し、整腸剤併用による下痢発現の予防効果を検討した結果では、下痢の発現率、発現回数、持続日数に対する整腸剤併用による効果を確認することはできませんでした。しかし、グレースビット単独投与時に腸内細菌叢の減少が認められたのに対して、整腸剤併用時には嫌気性菌総菌数が保たれとの報告がありました1)

引用文献:
1)新発売時の申請資料概要 『2.7.6 個々の試験のまとめ p.162

参考:第一三共医薬情報提供


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