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2016年5月28日土曜日

■狂犬病ワクチン投与スケジュール

≪曝露前免疫≫
1ml(1)1回量とし、第1日目を0日として、0日・4週・612ヵ月の計3回皮下注

≪曝露後免疫≫
1ml(1)1回量とし、第1日目を0日として、0日・3日・7日・14日・30日・90日の計6回皮下注

※子供の場合にも大人と同量を注射
※約10%に局所の発赤腫脹、時に発熱することがある。





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2015年7月20日月曜日

■子宮頸がんワクチン『サーバリックス』

子宮頸がんは、発がん性HPVの感染が原因です。
子宮頸がんは若い世代に多い癌で、20〜30代で急増しています。
ほとんどが発がん性ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因となって発症します。
発がん性HPVは、性行為により感染しますが、特別な人だけが感染するのではなく、多くの女性が一生のうちに一度は感染するありふれたウィルスです。
発がん性HPVは、いくつかのタイプがあり、その中でもHPV16型・18型は子宮頸がんから多く見つかるタイプです(日本人子宮頸がんから見つかる発がん性HPVの67%)。

サーバリックスは、発がん性HPVの感染を防ぐワクチンです。
ワクチンを接種すると抗体ができます。
抗体は、ウィルスと戦って、ウィルスの感染を防ぎます。
サーバリックスは、特に子宮頸がんから多く見つかるHPV16型と18型の感染をほぼ100%防ぐことができます。
サーバリックスの予防効果は、これまでに6.4年間続くことが確認されています。
十分な効果を得るためには、3回の接種が必要です。
サーバリックスは、初回接種、初回接種から1か月後、初回接種から6か月後の3回、腕に筋肉内注射します。
3回接種することで、十分な予防効果が得られるため、きちんと最後まで接種することが重要です。

サーバリックスを接種した後に注射した部分が腫れたり痛むことがあります。
このような痛みや腫れは、体内でウィルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こりますが、通常は数日間で治ります。
≪主な副作用≫
▼頻度10%以上
痒み、注射部分の痛み・赤み・腫れ、胃腸症状(吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など)、筋肉の痛み、関節の痛み、頭痛、疲労
▼頻度1〜10%未満
発疹、蕁麻疹、注射部分のしこり、めまい、発熱、上気道感染
▼頻度0.1〜1%未満
注射部分のピリピリ感・ムズムズ感
▼頻度不明
失神、血管迷走神経発作(息苦しい、息切れ、動悸、気を失う)

サーバリックスを接種しても定期的な子宮頸がん検診は必要です。
サーバリックスは、HPV16型と18型の感染を予防しますが、すべての発がん性HPVの感染を予防できるわけではありません。
また接種前に感染している発がん性HPVを排除したり、発症している子宮頸がんや前がん病変(がんになる前の異常な細胞)の進行を遅らせたり、治療することはできません。
そのためサーバリックスを接種しても、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
子宮頸がんは、長期間かけて発症する病気であり、早期に発見すれば癌になる前に治療が可能です。
サーバリックスの接種と検診で、子宮頸がんからより確実に自分の体を守りましょう。



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2015年7月13日月曜日

■ワクチンの予防接種順序・間隔の考え方

ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチン(トキソイドを含む)に分けられます。
次の予防接種までの間隔は、原則として生ワクチンを接種後は4週間(中27日)以上、不活化ワクチン(トキソイドを含む)接種後は1週間(中6日)以上です。
ただし、同じワクチンを続けて接種(2回目接種や3回目接種)する場合は、それぞれに接種する間隔が違ってきます。
例えば、3種混合ワクチン(DPT)や4種混合ワクチン(DPT-IPV)の1回目と2回目の間なら標準的には3~8週間、経口ポリオワクチンなら6週間以上です。

≪生ワクチン≫
別のワクチン次回接種までの間隔:接種後は、4週間(中27日)以上の間隔をあける。

≪不活化ワクチン≫
別のワクチン次回接種までの間隔:接種後は、1週間(中6日)以上の間隔をあける。

≪ワクチンを打つ賢い順序≫
生ワクチンと不活化ワクチンを受ける場合、不活化ワクチンを先に接種すれば1週間後に生ワクチンを接種することができます。しかし、生ワクチンを先に接種すると、4週間後まで不活化ワクチンを接種することができません。



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2015年7月7日火曜日

■ワクチンの種類≪生ワクチン・不活化ワクチン・トキソイド≫

ワクチンは、大きく分けて『生ワクチン』と『不活化ワクチン』と『トキソイド』の3種類があります。

≪生ワクチン≫
生きているウィルスや最近の毒性や発病力を弱めて作ったワクチンである。
ウィルスや細菌が体内で増殖するので、接種後しばらくしてから発熱や発疹など、その病気の症状が軽く出てくることがあります。
次に違うワクチンの接種を受ける場合には、4週間(27日)以上間隔をあける必要があります。

≪不活化ワクチン≫
ホルマリンや紫外線などで処理し、感染力や毒力をなくした病原体ないし、その成分で作ったワクチンである。
生ワクチンのように体内で増殖することがないので、1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持ができないため、数回の接種が必要である。
次に違うワクチンの接種を受ける場合には、1週間(7日)以上間隔をあける必要があります。

≪トキソイド≫
細菌のもつ毒素を取り出し、毒性をなくして免疫原性だけを残したもので、不活化ワクチンの一種である。
次に違うワクチンの接種を受ける場合には、1週間(7日)以上間隔をあける必要があります。



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2015年5月26日火曜日

■ワクチン・抗血清 接種後の献血について

ワクチン予防接種や抗血清(抗毒素)投与後は、一定期間献血に協力することができません。

【24時間献血ができない:不活化ワクチン・トキソイドなど】
・インフルエンザワクチン
・日本脳炎ワクチン
・コレラワクチン
・A型肝炎ワクチン
・肺炎球菌ワクチン
・百日咳ワクチン
・狂犬病ワクチン
・ワイル病秋やみ混合ワクチン
・子宮頸がんワクチン
・破傷風トキソイド
・ジフテリアトキソイド

【4週間献血ができない】
・B型肝炎ワクチン

【4週間献血ができない:弱毒生ワクチンなど】
・黄熱病ワクチン
・ポリオワクチン
・麻疹ワクチン
・おたふくかぜワクチン
・風疹ワクチン
・水痘ワクチン
・BCGワクチン
・腸チフス・パラチフスワクチン

【2ヵ月間献血ができない】
・天然痘ワクチン

【3ヶ月間献血ができない:抗血清(抗毒素)など】
・破傷風
・蛇毒(まむし・はぶ)
・ジフテリア
・ガス壊疽
・ボツリヌス

【1年間献血ができない】
・抗HBs人免疫グロブリンの単独投与、又は、B型肝炎ワクチンとの併用をした場合
・狂犬病ワクチン(動物に噛まれた後の接種)


◆参考:赤十字血液センター



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2015年5月25日月曜日

■インフルエンザワクチンの予防接種を受ける時期は!?

インフルエンザワクチンの予防接種をしてから抗体ができ予防効果が発現するためには、およそ2週間ぐらいかかると言われています。
その年や地域によって違いますが、一般的には日本では12月頃からインフルエンザワクチンの流行が始まることが予想されますので、12月頃までには接種を終えておくことが望まれます。
11月2、3週目ぐらいが望ましいかもしれません。



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2015年3月23日月曜日

■インフルエンザワクチンの効果発現と有効期間は!?

インフルエンザワクチンの効果の発現と持続期間には、個人差があります。
一般的には、インフルエンザワクチン接種後2週間目頃から5ヵ月間程度効果が持続するとされています。



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2015年1月30日金曜日

■インフルエンザワクチンは、1回接種or2回接種!?

インフルエンザワクチンは、接種を受ける時の年齢や基礎疾患の有無などで推奨される回数が異なります。

▽生後6か月(1歳以上とされている場合もある)以上13歳未満⇒2回接種
接種間隔はおよそ2~4週間とされていますが、できるだけ4週間程度間隔をあけて接種した方が免疫の獲得はいいと言われています。
※1回目接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合は、2回目の接種も12歳とみなして実施します。

▽13歳以上⇒1回または2回接種
接種間隔はおよそ1~4週間とされていますが、できるだけ4週間程度の間隔をあけて接種した方が免疫の獲得はいいと言われています。
13歳以上であっても、基礎疾患などがあり著しく免疫が低下していると考えられる場合は、医師の判断で2回接種とすることもあります。



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2015年1月23日金曜日

■インフルエンザワクチンの有効性

インフルエンザワクチンは、毎年流行を予想してワクチンを作っているため、その予想が外れた年は効果が低いが、健康な成人ではおよそ60%程度の発症を防ぐ効果があると考えられています。

≪インフルエンザワクチン有効率60%とは!?≫
インフルエンザワクチン未接種群100人のうち10人がインフルエンザに罹った。
インフルエンザワクチン接種群100人のうち4人がインフルエンザに罹った。
10人から6人減らした⇒有効率60%という考え方です。



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