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2018年11月13日火曜日

■インフルエンザにかかった時、解熱剤は使っても良いのですか!?


¢インフルエンザでは39℃以上の高熱になることもありますので、解熱剤を使用しても良いでしょう。

¢ただし、市販の薬などを自己判断で使うのではなく、特に、お子様の場合は必ずかかりつけ医に相談しましょう。




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■抗生剤は、インフルエンザに効果がありますか!?


¢抗生剤は、細菌による感染症に効果を発揮する薬です。一方、インフルエンザはインフルエンザウィルスによる感染症による感染症であり、抗生剤はインフルエンザに効果がありません。

¢ただし、咳が長引いたり痰が続く時には、インフルエンザに引き続いて細菌性の感染を起こしている場合があります。その時には、抗生剤を処方してもらうとよいでしょう。




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2018年11月12日月曜日

■インフルエンザにかかった際の異常行動による転落等の事故を予防するため、どのようなことに注意が必要でしょうか!?


¢インフルエンザにかかった際は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動が報告されています。

¢インフルエンザにかかり、自宅で療養する場合は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類によらず、少なくとも発熱から2日間は、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じて下さい。
 なお、転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、
発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。

¢<転落等の事故に対する防止対策の例>
(1)高層階の住居の場合
・ 玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う(内鍵、補助錠がある場合はその活用を含む。)
・ ベランダに面していない部屋で寝かせる
・ 窓に格子のある部屋で寝かせる(窓に格子がある部屋がある場合)

¢(2)一戸建ての場合
・ (1)に加え、できる限り1階で寝かせる

¢<異常行動の例>
・ 突然立ち上がって部屋から出ようとする
・ 興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う
・ 興奮して窓を開けてベランダに出ようとする
・ 自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
・ 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す
・ 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る
・ 突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする



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■抗インフルエンザウイルス薬の服用後に、転落死を含む異常行動が報告されていると聞きましたが、薬が原因なのでしょうか?


¢抗インフルエンザウイルス薬の服用後に異常行動(例:急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロするなど)が報告されています。また、これらの異常行動の結果、極めてまれですが、転落等による死亡事例も報告されています。
2009年4月から9件2018年8月末現在)

¢抗インフルエンザウイルス薬の服用と異常行動との因果関係は不明ですが、これまでの調査結果などからは、
 ・ インフルエンザにかかった時には、抗インフルエンザウイルス薬を服用していない場合でも、同様の異常行動が現れること、
 ・ 服用した抗インフルエンザウイルス薬の種類に関係なく、異常行動が現れること、
が報告されています。

¢以上のことから、インフルエンザにかかった際は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動に対して注意が必要です。




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■薬剤耐性インフルエンザウイルスとはどのようなものですか!?


¢薬剤耐性インフルエンザウイルスとは、本来有効である抗インフルエンザウイルス薬が効かない、あるいは効きにくくなったウイルスのことです。この薬剤耐性ウイルスは、インフルエンザウイルスが増殖する過程において特定の遺伝子に変異が起こることにより生じると考えられています。

¢薬剤耐性インフルエンザウイルスは、本来有効である治療薬に対し抵抗性を示しますが、他のインフルエンザウイルスと比較して病原性や感染性が強いものは今のところ確認されていません。また、薬剤耐性ウイルスに対してワクチンが効きにくくなることもありません。

¢日本では、国立感染症研究所において、WHOと協力して薬剤耐性株のサーベイランスを行っています。現時点では、平成21(2009)年に大流行したインフルエンザ(H1N1pdm2009でのタミフル耐性株の発生頻度は低く、また、分離されている耐性株のほとんどはリレンザやイナビルによる治療が有効であることが確認されていますが(国立感染症研究所ウェブページを参照)、引き続き薬剤耐性株サーベイランスを行い、発生動向を注視することとしています。




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■インフルエンザの治療薬にはどのようなものがありますか!?

インフルエンザに対する治療薬としては、下記の抗インフルエンザウィルス薬があります。
¢オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル等)
¢ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
¢ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
¢ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
¢アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)(A型にのみ有効)
¢バロキサビルマルボキシル(商品名:ゾフルーザ)
 ただし、その効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。
 また、アマンタジンは、ほとんどのインフルエンザウィルスが耐性を獲得しており、使用の機会は少なくなっています。
 抗インフルエンザウィルス薬の服用を適切な時期
(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常12日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。効果的な使用のためには用法、用量、期間(服用する日数)を守ることが重要です。





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2018年11月11日日曜日

■インフルエンザの治療は、どのように行われるのですか!?


¢症状や検査結果などからインフルエンザと診断された場合、インフルエンザの治療薬(抗ウィルス薬)を処方してもらえます。内服薬(5日間または1回のみ)注射薬(1回注射)粉末状の吸入薬2種類(5日間または1回のみ)があり、発症後48時間以内に薬を始めることが重要です。これにより、解熱時間の短縮に効果が期待されます。どの薬にするか主治医とよく相談してください。




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■インフルエンザの検査は、いつ行うのが良いですか!?


¢治療との関連から、発症後から48時間以内のインフルエンザ増殖時期に検査をする事が強く望まれます。ウィルス量は発症から2448時間ぐらいにピークとなり、検査の検出率も高くなりますが、発症後間もない場合は、患者さんによってはウィルス量が十分でなく、検査キットの検出限界以下となり陰性となる場合があります。

¢なお、検査結果は万能ではなく、流行時期と症状からインフルエンザが強く疑われる際には、治療を優先することも必要です。




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■インフルエンザの診断はどのように行うのですか!?


¢インフルエンザの診断は、今では診療の現場で検査し、すぐに結果を得ることが可能です。検査方法は、インフルエンザの疑いがある人の鼻、または喉の粘膜を綿棒で軽くこすって採取したものを診断キットで検査します。結果が出るまでの時間はだいたい10分~15くらいです。

¢現在、インフルエンザには治療薬もありますので、検査結果が素早くわかることは、大きなメリットです。

¢特に流行時期には症状のみだけでも、70%診断可能とされています。




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2018年7月5日木曜日

■タミフルの異常行動・言動の副作用について

インフルエンザ経過中の異常行動・言動は、タミフル投与との関連性が疑われるとして10代患者では慎重投与が求められており、現実には禁忌と認識されている。
これは、日本だけの措置である。
しかし、この異常行動・言動はインフルエンザ脳症そのものによる可能性が高い
タミフル投与の有無に関わらず異常行動・言動は見られるのであるから、保護者へはタミフル投与であってもなくても、また他の薬剤投与であっても、発熱が続く間は厳重な観察が必要である。
2009616日の厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策調査会報告では、2006年~2007年シーズンのインフルエンザ患者で、軽微なものを含めた異常行動・言動が発現した確率は、
タミフル投与群:11(840/7438)
タミフル非投与群:13(286/2228)
であった。
データ的には、タミフルは、異常行動・言動を優位に抑えたことになるが、調査自体が
患者背景を揃えておらず、厳密な比較試験ではないため、最終的な結論は得られていない。
どちらにせよ、タミフル投与の有無に拘らず異常行動・言動は見られるのであるから、患者の保護者へは、タミフル投与であってもなくても、また他の薬剤投与中であっても、発熱が続く間は厳重な観察が必要である旨を伝えるべきである。



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