≪メリット≫
・高用量と低用量を選択できる。
・高用量では虚血性脳卒中をワルファリンより有意に減少。
・低用量で重大な出血が少ない。
・アジア人を対象としたサブ解析では,ダビガトランはワルファリンに比べ消化管出血を増加させないことが示された⇒本当かな!?
≪デメリット≫
・上部消化器症状が多いことや高用量で消化管出血が多い。
・腎排泄が80%であることから腎機能低下の影響をより受けやすい。
・1日2回投与。
・湿気に弱いため薬を一包化できない。
・簡易懸濁法による投与ができない。
≪注意点≫
血中濃度はAPTTと相関することが知られているが,APTT値は標準化されていない。
【リバーロキサバン:イグザレルト】
≪メリット≫・1日1回1錠。
・服薬継続下では脳卒中,全身性塞栓症をワルファリンより有意に減少。
・薬を一包化調剤できる。
≪デメリット≫
・CHADS2スコア1点以下でのエビデンスが確立していない。
・75歳以上や50kg以下の低体重でワルファリンよりも重大な出血や臨床的に有意な出血が多い可能性がある。
・簡易懸濁法による投与ができない。
≪注意点≫
血中濃度はプロトロンビン時間(PT)と相関することが知られているが,試薬によって値が異なる。
【アピキサバン:エリキュース】
≪メリット≫・脳卒中,全身性塞栓症をワルファリンより有意に減少。
・重大な出血が少ない。
・薬を一包化調剤できる。
・簡易懸濁法による投与できる。
≪デメリット≫
・1日2回投与である。
・臨床経験が少なく,とくに日本人における有用性と安全性がまだ確立されていない。
≪注意点≫
血中濃度はAPTTやPTとは十分な相関関係を示さない。
※あくまで参考として考えていただけると幸いです。
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