2015年5月7日木曜日

■医薬品流通による逆鞘(ぎゃくざや)ってなんですか!?

逆鞘とは、売り値が買い値より安いというように,値段の開きが本来あるべき状態と反対になることです。
医薬品卸から医療機関への納入価格が、薬価より高いものを逆鞘と言います。





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■大腸がんセルフチェック

≪排便や腹部の異常について≫
□便に潜血が混じることがある
□便秘と下痢を繰り返している
□便が細いと感じる
□腹部膨満(お腹が張った)感がある
□腹部に痛みやしこりを感じる
□残便感がある
□排便時に異常を感じることがある
□肛門から出血をすることがある
□激しい腹痛に加えて嘔吐の経験がある
□腹部に違和感が続いている

≪遺伝性について≫
□家族・親類に癌の病歴を持った人がいる

≪体重や貧血などについて≫
□原因不明で体重が減少してきている
□最近貧血気味である
□腰痛が最近酷くなってきている



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2015年5月6日水曜日

■交感神経各受容体の存在臓器とその作用




受容体

標的臓器

作用

α1受容体

血管平滑筋

収縮

心臓

収縮力増大

瞳孔散大筋

収縮(瞳孔散大)

α2受容体

末梢血管平滑筋

収縮

中枢神経

鎮静、鎮痛

循環調整中枢を介した血管拡張

血小板

凝集

膵臓β細胞

インスリン分泌抑制

β1受容体

心臓

心拍数上昇、心収縮増強

腎臓

レニン分泌促進

β2受容体

血管平滑筋

弛緩

気管支、子宮、胃腸平滑筋

弛緩

肝臓、骨格筋

グリコーゲン分解




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2015年5月4日月曜日

■止まらない咳について

▼咳に伴う他の症状にも注意が必要
▼2週間以上咳が続く場合は、呼吸器科受診が望ましい
▼マスクの着用と加湿が咳の予防に有効

≪咳の役割≫
咳は体内への異物(病原体やほこりなど)の侵入を防ごうとする防御反応です。喉頭や気管や気管支に異物や冷たい空気などの物理的な刺激が加わると、その刺激の反射作用によって肺から空気を送り出して咳が出て異物を排出します。

≪痰の役割≫
痰は気管や気管支から出る粘液が、花や口から吸いこんだ異物(病原体や異物など)や気管などにある剥がれた細胞を絡め取った物です。喉頭から気管支の内側を覆う線毛の動きによって、口の方に戻されます。健康な時でも毎日100cc程分泌され、そのほとんどは呼吸時に蒸発します。風邪などにかかると気道粘液の量が増え、痰として咳と共に体外に排泄しています。

≪咳による体への負担≫
咳は、1回につき約2kcalのエネルギーを消費すると言われています。激しい咳が続くと体力を消耗するだけでなく心臓にも負担がかかります。また咳をすると、肋間筋が収縮するため、胸の痛みを感じることもあります。

≪咳を伴う疾患と症状≫
▼肺炎
乾いた咳(初期)+痰・胸痛・高熱
▼百日咳
激しい咳発作+痰・嘔吐
▼肺結核
乾いた咳(初期)+痰・微熱・疲労感・胸痛・血痰
▼気管支喘息
痰を伴う激しい咳+喘鳴・息切れ
▼気管支炎
痰を伴う咳+息切れ
▼COPD:慢性閉塞性肺疾患
痰を伴う咳+息切れ
▼進行した肺癌(初期無症状)
痰を伴う咳+血痰



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カフェイン中毒とは?症状・致死量・処置法を病院薬剤師が解説|エナジードリンクの過剰摂取にも注意 ※2026年6月 情報を更新しました

はじめに:「安全な飲み物」のはずが中毒になる理由

コーヒー、エナジードリンク、栄養ドリンク——これらはカフェインを含む身近な飲み物です。

「カフェインくらい大丈夫」と思われがちですが、過剰摂取すると重篤な中毒症状を引き起こし、死亡事例も報告されています。

特に近年は、カフェインを高濃度に含むエナジードリンクの普及により、若年層を中心にカフェイン中毒の救急事例が増加しています。2015年以降、日本国内でもカフェイン過剰摂取による死亡事例が複数報告され、社会的に注目されるようになりました。

また病院薬剤師として知っておきたい観点として、抗精神病薬の副作用である眠気を軽減するためにカフェイン製剤(安息香酸ナトリウムカフェインなど)が処方される患者さんが一定数おり、過量服薬の場面でカフェイン中毒が問題になることがあります。

この記事では、カフェイン中毒について薬理・臨床の両面から解説します。


カフェインとは:キサンチン系薬物の基本

カフェインはキサンチン誘導体に分類される中枢神経刺激薬です。アデノシン受容体を拮抗的に阻害することで、眠気を抑制し覚醒・集中力を高める作用をもたらします。

医薬品としては安息香酸ナトリウムカフェイン(無水カフェインを約50%含有)として使用されることがあります。


主な飲料・食品のカフェイン含有量

日常的に摂取している飲料のカフェイン量は以下のとおりです。

飲料・食品1杯あたりのカフェイン量
コーヒー90〜120 mg
インスタントコーヒー60〜80 mg
紅茶約70 mg
緑茶約80 mg
コーラ約19 mg
ココア約20 mg
エナジードリンク(250 mL缶)約80〜150 mg(製品による)
高カフェイン錠剤・栄養ドリンク製品によっては1回100〜200 mg以上

エナジードリンクは製品によって含有量が大きく異なるため注意が必要です。複数本を短時間に飲むと急速にカフェインが蓄積します。


カフェインの薬用量・中毒量・致死量

区分
常用量(医薬品)1回 0.1〜0.3 g、1日 0.2〜0.9 g
最大投与量(医薬品)1回 0.5 g、1日 1.5 g
副作用出現量1 g以上で副作用が現れやすい
推定致死量(ヒト経口)10 g(体重1 kgあたり約150〜200 mg)
LD₅₀(ラット経口)200〜250 mg/kg
LD₅₀(イヌ経口)140〜150 mg/kg

コーヒー1杯あたりのカフェインを100 mgとすると、推定致死量に達するにはコーヒー約100杯分を短時間に摂取する必要があります。通常の飲用では問題になりにくいですが、高濃度カフェイン錠剤やエナジードリンクを大量に服用した場合は危険です。


カフェインの体内動態

パラメータ
最高血中濃度到達時間(Tmax)約1時間
生物学的半減期(T₁/₂)約3.5時間
排泄経路ほぼ全量が尿中から排泄

Tmaxが約1時間、T₁/₂が約3.5時間ということは、コーヒーを飲んでから1時間後が最も血中濃度が高く、3〜4時間後には効果が半減し始めることを意味します。過量摂取後の症状は服用後比較的早く現れることを念頭に置く必要があります。


カフェインの毒性機序

カフェイン過剰摂取による毒性は、以下の機序によって引き起こされます。

中枢神経刺激作用 アデノシン受容体の広範な拮抗により、中枢神経を過剰に刺激し、不眠・不安・振戦・痙攣などを引き起こします。

消化器への刺激 胃粘膜を刺激して胃酸分泌を促進します。悪心・嘔吐・腹痛の原因となります。

心血管系への作用 心筋を直接刺激して収縮力を高め、冠動脈を拡張させます。高用量では頻脈・不整脈・血圧変動を引き起こします。

腎臓への作用 腎尿細管でのNa⁺・Cl⁻の再吸収を抑制し、腎血流量を増加させて利尿作用を示します。


カフェイン中毒の症状

症状は摂取量や個人差によって異なりますが、以下のように重症度別に現れます。

軽〜中等度症状として、悪心・嘔吐・腹痛・頭痛・めまい・耳鳴り・胸部熱感・発汗・体温上昇・不眠・不安・尿量増加・頻尿・心悸亢進・頻脈があります。

中〜重度症状として、せん妄・幻覚・瞳孔散大・振戦・痙攣・酩酊様興奮・不整脈・血圧低下・呼吸促進・循環不全・知覚異常があります。

重症例では縮瞳・対光反射消失・視野狭窄・強直・虚脱・呼吸麻痺・昏睡・心停止に至る可能性があります。


カフェイン中毒の処置法

一般的処置として、胃洗浄(服用後早期に行う)と活性炭の投与(吸着剤として消化管吸収を抑制)があります。下剤として硫酸マグネシウムやマグコロールPなどを投与します。輸液にはアスコルビン酸(ビタミンC)注を加え、キサンチン系薬剤の排出促進を図ります。

対症療法として、興奮・痙攣にはジアゼパム(セルシン)やフェノバルビタール(フェノバール)を投与します。頻脈にはβ遮断薬(プロプラノロール:インデラルなど)を投与します。

重症例では血液透析や血液吸着を行います。


近年の動向:エナジードリンクと高カフェイン製品への注意

2015年以降、日本国内でもエナジードリンクや高濃度カフェイン錠剤(いわゆる「眠気防止薬」)の過剰摂取による中毒事例・死亡事例が報告されています。

特に注意が必要なのは以下の状況です。

複数のエナジードリンクを短時間に大量摂取するケース——若年層・学生・運動前などに多く見られます。高カフェイン錠剤の服用——1錠あたり100〜200 mg以上含むものがあり、数錠で危険域に達することがあります。処方薬との重複摂取——カフェイン製剤を処方されている患者さんが、さらにエナジードリンクや市販の栄養ドリンクを飲むことで意図せず過剰になることがあります。


病院薬剤師として感じること

救急の現場や病棟で関わる中で、カフェイン中毒は「予防できる中毒」のひとつだと感じています。

処方されているカフェイン製剤について患者さんに説明する際、「この薬にカフェインが含まれているので、コーヒーやエナジードリンクを多量に飲まないようにしてください」という一言が、意図しない過剰摂取を防ぐことにつながります。

「カフェインだから大丈夫」という認識は、患者さんだけでなく医療者側にも潜在的に存在することがあります。薬剤師として正確な知識を持ち、適切に情報提供することの重要性を改めて感じます。


まとめ

  • カフェインはキサンチン系薬物で、アデノシン受容体拮抗作用により中枢神経を刺激する
  • 推定致死量は約10 g(体重1 kgあたり150〜200 mg)
  • 通常の飲用では問題になりにくいが、高濃度錠剤・エナジードリンクの大量摂取は危険
  • Tmax約1時間・T₁/₂約3.5時間という体内動態を把握しておく
  • 症状は消化器症状から始まり、重症では痙攣・不整脈・心停止に至る
  • 処置は胃洗浄・活性炭・対症療法が基本。重症例では血液透析も
  • 処方薬にカフェイン製剤が含まれる患者さんへの服薬指導が予防につながる

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