「薬の正しい飲み方」シリーズ第6回です。前回は錠剤・粉薬などの内服薬の剤形を解説しました。今回は、貼付剤・点眼薬・坐薬・吸入薬といった外用薬について、それぞれのコツを解説します。
貼付剤・点眼薬・坐薬・吸入薬、それぞれのコツ
貼り薬・点眼薬・坐薬・吸入薬にも、それぞれのコツがあります。
- 貼付剤(貼り薬):貼る部位を毎回変え、古いものを剥がしてから新しいものを貼る
- 点眼薬・水剤:容器の先端が目やまつ毛に触れないように注意する
- 坐薬:肛門から挿入して使用。体温で溶けるため保管場所にも注意
- 吸入薬:正しい吸い方があるため、使用方法を薬剤師と一緒に確認する
目薬の使い方をもっと詳しく
目薬については、講座でも特に質問が多かったテーマです。よくあるご質問にお答えします。
Q. 1回に何滴させばよいですか?
1回1滴で十分です。目に入る量はそれ以上増えても効果は変わらず、あふれた分は頬を伝うだけです。
Q. 2種類以上の目薬をさすときは?
続けてさすと、後からさした薬で先の薬が薄まってしまいます。5〜10分程度、間隔をあけてさしましょう。
Q. 開封後、いつまで使えますか?
記載の使用期限は開封前のものです。開封後は遅くとも1か月以内に、防腐剤の入っていないものは1週間程度で使い切りましょう。
湿布薬:冷湿布と温湿布の使い分け
湿布薬にも、症状に応じた使い分けがあります。
- 冷湿布:血管を収縮させて炎症を鎮める。打ち身・捻挫・打撲など急な痛みに。冷蔵庫で冷やして使うと効果的
- 温湿布:血行をよくして痛みをやわらげる。肩こり・腰痛など慢性の痛みに。入浴後、汗が引いてから使用する
「とりあえず貼ればいい」と思われがちな湿布薬ですが、急性の痛みか慢性の痛みかによって、適したタイプが異なります。
坐薬:使い方のポイント
坐薬は使い方に少しコツが必要な剤形です。
- 排便後に、先の太い方から挿入する
- 挿入後はしばらく動かず、ゆっくり立ち上がる
- 入れた直後に出てしまったら、もう一度入れ直す
- 使わないものは冷蔵庫で保管する
体温で溶ける性質を持つため、保管場所の温度にも注意が必要です。
まとめ
- 貼付剤は貼る部位を毎回変える
- 目薬は1回1滴で十分。2種類以上使うときは5〜10分間隔をあける
- 目薬の開封後の使用期限は、記載の期限とは別に目安がある
- 湿布薬は急性の痛みには冷湿布、慢性の痛みには温湿布
- 坐薬は挿入方法や保管場所にコツがある
次回は「⑦飲み合わせ①:グレープフルーツ・牛乳・お酒と薬」です。
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