2018年8月11日土曜日

■睡眠薬はどれでも一緒ですか!?お友達からもらってもいいですか!?

答えはいいえ

A.睡眠薬の効果はどれでも一緒というわけではなく、ひとりひとりの症状に合わせて処方されています。
そのため、他人に処方された睡眠薬をもらって飲んではいけません。

・睡眠薬の症状別分類
・主な症状
・睡眠薬の種類

寝つきが悪い(入眠障害) 超短時間型 短時間型
夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
早朝に目が覚め、その後寝付けない(早朝覚醒)
熟睡感がない(熟眠障害) 中時間型 長時間型

睡眠薬は、この他の要因等も考慮し処方されています。
適切なお薬でないと症状が悪化する恐れがありますので、他の人と睡眠薬のやりとりは絶対にしないでください。医師に症状を説明し、あなたに合ったお薬を処方してもらいましょう。また、睡眠薬の譲渡は法律でも禁止されています。




≪相互リンク≫
薬剤師の話
病院薬剤師日記
旧病院薬剤師日記
薬剤師の話:facebookページ

■睡眠薬の服用方法は!?

寝る前おおよそ10分~30分内に決められた錠数を服用します。
睡眠薬は、効き始めるタイミングを踏まえて飲むとスムーズに入眠する事が出来ます。
薬の有効成分には、血中濃度という溶け始めるタイミングがあり、速攻性があるものなら約
15分~20分程度が目安です。
睡眠薬の中でも最も働き始めるタイミングが早い睡眠導入剤の超短時間型作用は服用後から飲んでから約
10分~30分程度で効果が現れます。
そのため準備が出来たら、箱や説明書に記載された
1回分の服用錠数を水またはぬるま湯と一緒に飲んで下さい。
飲んですぐベットや布団に入ってしまえばこのタイミングを逃さずにスッと眠りに入る事が出来ます。事前にトイレや歯磨きは済ませておきましょう。服用したらなるべくすぐ寝床に入り、効かないからと
2回分飲む等は行わないようにして下さい。





≪相互リンク≫
薬剤師の話
病院薬剤師日記
旧病院薬剤師日記
薬剤師の話:facebookページ

2018年8月10日金曜日

■夜驚症(やきょうしょう)とは!?

 夜驚症(やきょうしょう)とは、睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどの恐怖様症状を示す症状のことである。概ね数分から十数分間症状が続く。夢とは異なり目覚めた時に本人はそのことを覚えていないのが普通である。小学校入学前から小学校低学年の児童に見られる症状であり、高学年以上では稀である。睡眠中枢が未成熟なために起こる症状であると考えられている。
 発達に伴って、自然に良くなっていくものであり、多くの場合、特別な治療は不要である。夜驚は、深い眠りでこわい夢を見て、部分的覚醒状態 (半分だけ目が覚めた状態 )になるために起こる。夜驚は育て方というより、生まれつきの脳の素質によって起こる。育て方が悪かったからではない。夜驚が始まるとき、3人に1人はきっかけがあって出てくる。普通夜驚が起こりやすいのは、36歳である。8歳以上になると、脳の仕組みから夜驚は出にくくなる。日中の接し方は、変える必要はない。今までどおりでかまわないという意見のほか、神経症の症状として発現しているという考えもある。





≪相互リンク≫
薬剤師の話
病院薬剤師日記
旧病院薬剤師日記
薬剤師の話:facebookページ

■せん妄とは!?

 せん妄とは、軽度から中程度までの意識水準の低下が起こり、時間や場所がわからない、睡眠リズムが崩れる、まとまりのない言動や独り言を話す、注意力や思考力が低下する、などの症状がみられる状態。



≪相互リンク≫
薬剤師の話
病院薬剤師日記
旧病院薬剤師日記
薬剤師の話:facebookページ

■睡眠障害の原因となる薬剤


 
 
 
症状
降圧薬
β受容体遮断薬
プロプラノール
など
不眠,悪夢
α刺激薬
クロニジンなど
不眠,悪夢,日中の眠気
抗ヒスタミン剤
1受容体遮断薬
ジフェンヒドラミン
など
催眠,日中の眠気
H2受容体遮断薬
シメチジンなど
せん妄
ステロイド剤
 
プレドニゾロン
など
不眠,うつ病や精神症状
抗パーキンソン病薬
ドパミン製剤
レボドパなど
不眠,悪夢,睡眠発作,
夜驚など
ドパミンアゴニスト
ペルゴリドなど
不眠,日中の眠気
ドパミン放出促進薬
アマンタジンなど
不眠
抗コリン薬
ビペリデンなど
せん妄
抗うつ薬
SSRI
パロキセチンなど
不眠,焦燥,攻撃性
気管支拡張薬
 
テオフィリンなど
不眠
その他
インターフェロン
 
不眠,うつ病



≪相互リンク≫
薬剤師の話
病院薬剤師日記
旧病院薬剤師日記
薬剤師の話:facebookページ