2017年10月13日金曜日

■社会不安障害(SAD)について

 社会不安障害(Social Anxiety Disorder:SAD)は、人前で不安や恐怖を過大に感じ、次第にその場面を避けようとする疾患です、発症年齢が10歳半ばと早く、不安障害やうつ病、アルコール依存等の精神疾患が多く併存します。
 長年にわたり日常の社会生活が障害され、進学、就業、昇進、結婚等に大きな影響を及ぼします。
 SADは自然治癒が困難なため、早期にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)等による治療を行うことが重要です。

2017年10月11日水曜日

■『サーバリックス』接種の継続に問題なし!!

201678日】
 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同会議が開かれ、子宮頸がん予防ワクチン『サーバリックス』接種後死亡例が1件報告されたことから、因果関係に関する調査を継続していた件について、ワクチン接種と死亡の因果関係が認められず接種を継続することに問題ないと結論付けられた。


■妊婦の方のビタミンA過剰摂取は胎児に奇形を生じさせる可能性がある。

 妊婦の方のビタミンA過剰摂取は、胎児に奇形を生じさせる(催奇形性)可能性があります。
 内閣府食品安全委員会がまとめた報告書によると、「妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望される女性がビタミンAを15000IU(1500μgRE/日)以上、過剰に継続的に摂取することは禁忌」とされています(催奇形性のリスクが高くなるため)。
 日本の厚生労働省は、妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望される女性におけるビタミンA摂取の留意点として、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」で規定されている「妊婦の推奨量」を超えるような過剰摂取を長期間しないよう注意喚起しています。この推奨量は、国際単位で表すと約2230IU(670μgRE/日)ほどになります。


2017年10月9日月曜日

2017年10月7日土曜日

■DOA(ドパミン)とDOB(ドブタミン)の違いは!?

両者とも、心臓機能を改善し血圧を上げることで、血液の流れや尿の出を良くする注射薬ですが作用機序が異なります。

≪ドパミンの作用機序≫
(1)心収縮力増強作用:冠動脈血流,大動脈血流及びLV dp/dtは投与量に比例し増加
(2)腎血流量増加作用:ドパミン受容体を介して腎血流量を増加
(3)上腸間膜血流量増加作用:ドパミン受容体を介して上腸間膜血流量を増加
(4)血圧上昇作用:心拍出量の増加により血圧を上昇

≪ドブタミンの作用機序≫
(1)心筋のβ1-受容体に直接作用し心収縮力を増強する。
(2)軽度だが、血管のβ2-及びα1-受容体に作用し末梢血管抵抗を軽減する。結果、心収縮力を増強し,心拍出量増加,冠血流量増加,左室拡張終期圧低下等の循環動態を改善します。