2015年7月27日月曜日

■グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)の作用

≪GLP-1の作用≫
▽膵島
・血糖依存性グルカゴン分泌抑制(α細胞)
・血糖依存性インスリン分泌・産生刺激(β細胞)
・膵β細胞増殖亢進・アポトーシス抑制(β細胞)

▽消化管
・消化管運動抑制
・胃排泄遅延
・胃酸分泌抑制

▽脳
・食欲抑制
・神経細胞保護

▽心筋
・心筋保護作用
・心機能改善

▽肝臓
・肝糖産生抑制

▽脂肪細胞・筋肉細胞
・糖取り込み促進

▽骨
・甲状腺C細胞の増殖に働いて、カルシトニンレベル増加⇒骨吸収抑制

≪GIPの作用≫
▽膵島
・血糖依存性インスリン分泌促進
・グルカゴン分泌増加作用!?

▽脂肪組織
・脂肪細胞中性脂肪蓄積⇒全身インスリン感受性の低下

▽骨
・骨芽細胞活性化により、骨形成促進

※薬理学的なGIP投与は2型糖尿病悪化させることが示されている。




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■ネオビタカイン注シリンジは、1日1A以上は保険で切られる!?

ネオビタカイン注シリンジは、2ml製剤と5ml製剤があります。

≪用法・用量≫
・顔面頸骨各部:0.5~1.0ml
・肩甲部:1.0~2.0ml
・胸・腰各部:1.0~2.5ml
・その他局所:0.5~1.0ml

5ml製剤を1日2A投与で保険で切られました。
両肩と腰(2ml+2ml+2.5ml=6,5ml)など部位を3ヶ所記載しても切られました。
2ml製剤3Aならいいのか!?

某県の保険基金に確認しました!!
某県では、 ネオビタカイン注シリンジは、2ml製剤も5ml製剤も1日1本までしか保険請求通りませんとのことでした。



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■味覚障害を起こす薬剤

味覚障害を起こしやすい薬剤は、利尿剤・降圧剤・抗生物質・結核治療剤などで、複数の薬剤を長期間服用すると起こりやすいことが知らています。
薬剤性の味覚障害の大部分はその薬剤の亜鉛キレート能によることがわかっており、血清の亜鉛値の低下を伴っています。

≪味覚障害を起こす主な薬剤≫
▽降圧剤・利尿剤
カプトリル、ロサルタン、フロセミド、メチルドパなど
▽抗生物質
リンコマイシン、クラリスロマイシンなど
▽結核治療剤
エタンブトール、イソニアジド、パラアミノサリチル酸カルシウムなど
▽血管拡張剤
ニフェジピン、ジピリダモールなど
▽高脂血症治療剤
プラバスタチン、シンバスタチンなど
▽骨粗鬆症治療剤
イプリフラボンなど
▽消炎鎮痛剤
アスピリン、メフェナム酸、ジクロフェナクナトリウムなど
▽ホルモン剤
ダナゾールなど
▽糖尿病治療剤
グリクラジドなど
▽高尿酸血症治療剤
アロプリノールなど
▽肝疾患治療剤
チオプロニンなど
▽抗リウマチ剤
D-ペニシラミン、ブシラミンなど
▽抗甲状腺剤
チアマゾールなど
▽抗パーキンソン剤
レボドパなど




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2015年7月26日日曜日

■創傷被覆材の使い方:浸出液吸収能力

【浸出液吸収能力から考える創傷被覆材の使い方】

≪創傷被覆材の使い方≫
① まず貼ってみる。
② 翌日の浸出液の量・性状を観察する。
③ 浸出液がしみ出しているようなら、同じ被覆材を重ねてみるか、一段階上の浸出液吸収能力を持つ被覆材を使用する。
④ ②、③の繰り返し。




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■ドレッシング療法の4分類:開放性ウェットドレッシング・開放性ドライドレッシング・閉鎖性ウェットドレッシング・閉鎖性ドライドレッシング

【ドレッシング療法の4分類】
▽ウェットドレッシング
▽ドライドレッシング
≪開放性≫
①開放性ウェットドレッシング
・食品用フィルム
・紙おむつに粘着性ポリウレタンフィルムを貼ったもの
・持続陰圧閉鎖療法(滲出液は強制的に排出されるため開放性である)

②開放性ドライドレッシング
・乾燥ガーゼ

≪閉鎖性≫
③閉鎖性ウェットドレッシング
いわゆる閉鎖性ドレッシング(ODT)がこれに相当する。
・粘着性ポリウレタンフィルム、ポリウレタンフォーム、ハイドロコロイド、軟膏ガーゼ(ゲーベン、オルセノン、アクトシンなど)
・ガーゼドレナージ(創をデブリードマンしてガーゼを詰め込むと,膿汁がガーゼに吸着されて糊のようになります。創に対しては、『ウェット』であるが,滲出液の排出が妨げられるので『閉鎖』になる。
・壊死組織で閉鎖されたⅢ、Ⅳ度褥創では,エスカー(全層の皮膚が壊死したもの)がまるで閉鎖性ウェットドレッシングのように創を閉鎖し,滲出液の排出を妨げている。
・低温熱傷で生じる壊死した皮下組織も同様に『閉鎖性』へと働き、創感染を起こしやすい。

④閉鎖性ドライドレッシング
・軟膏ガーゼ(カデックス、ユーパスタ、マクロゴール基剤の軟膏)
・滲出液の量を調整する機能があると謳われているが、実際は脱水状態である。




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