2015年5月11日月曜日

■ヘパリンとアルガトロバンの比較




ヘパリン

アルガトロバン

抗血栓作用

アンチトロンビンⅢ依存性

アンチトロンビンⅢ非依存性

トロンビンの阻害形式

不可逆的

可逆的

固相中のトロンビン阻害



用量反応曲線


緩徐

抗凝固反応の個人差



半減期

60(用量に影響される)

15(用量に影響されない)

血小板活性化



血小板減少化



血小板第Ⅳ因子による中和



生物学的利用率

不良

良好

出血時間

延長

延長しない

中和剤

プロタミン

なし



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2015年5月9日土曜日

■リバスチグミンパッチ(イクセロンパッチ・リバスタッチパッチ)の皮膚症状対策

認知症治療貼付薬であるイクセロンパッチ(ノバルティスファーマ)とリバスタッチパッチ(小野薬品工業)の有用性・利便性が認識されてきて、処方量も増えてきました。
しかし、使用する患者が多くになるに従い、副作用である皮膚のかぶれを訴える患者さんも増えてきています。
発売当初から、皮膚のかぶれの副作用は指摘されており、それを防ぐためにノバルティスファーマ社・小野薬品社とも、患者さん向けの冊子や、医療機関向け指導の手引を作成しています。

≪メーカー推奨の方法≫
・毎日同じ場所に貼るとかぶれてしまうので、必ず場所をずらして張り替える。
・お風呂に貼ったまま入り、皮膚を柔らかくして、出たら剥がして張り替える。
・ヒルドイドなどの保湿剤を一緒に処方して、塗りながら使用する。
・前日、右側に貼ったら、左側には保湿剤を塗り、翌日は左側に貼替え、右側に保湿剤を塗るを交互に場所をずらし貼付していく。
などです。

≪方法➀≫
①リバスチグミンパッチを貼った上から、ヒルドイドなどの保湿剤を背中全体に塗る。
②すぐに肌着を着せる。
③翌朝、別の場所に貼り替え、すぐにその上から保湿剤を全体に塗る。
 
≪方法②≫
かぶれにくい場所、足の裏(土踏まず部分)や膝の裏といった場所に貼る。
※ただし、経皮吸収率が上腕・胸部・背部と異なるため、効果が十分に得られない可能性もある。


≪方法③≫
かぶれの副作用が起きる頻度としては、
・リバスチグミンパッチの4.5mg9mgではほとんど皮膚症状は起こらない。
13.5mgを超える(13.5mg18mg)と、皮膚症状の副作用が増えてくる。
・プラセボでも皮膚症状の副作用は同様に発現している。
4.5mg9mg13.5mg18mgは、面積が異なるだけ⇒つまり、リバスチグミンの成分による副作用ではなく、粘着剤などによる副作用と考えられる。
『皮膚症状の副作用が発現したが、リバスチグミンパッチ13.5mg18mgで治療を続けたい場合は、ハサミなどで、2片以上に切り分けて使用すると、皮膚症状が起こりにくいかもしれない。』
※保険適用で認められている用法ではない。
※ハサミなどで、切り分けると角部分が出来てしまうため、剥がれやすくなる。



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2015年5月7日木曜日

■医薬品流通による逆鞘(ぎゃくざや)ってなんですか!?

逆鞘とは、売り値が買い値より安いというように,値段の開きが本来あるべき状態と反対になることです。
医薬品卸から医療機関への納入価格が、薬価より高いものを逆鞘と言います。





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■大腸がんセルフチェック

≪排便や腹部の異常について≫
□便に潜血が混じることがある
□便秘と下痢を繰り返している
□便が細いと感じる
□腹部膨満(お腹が張った)感がある
□腹部に痛みやしこりを感じる
□残便感がある
□排便時に異常を感じることがある
□肛門から出血をすることがある
□激しい腹痛に加えて嘔吐の経験がある
□腹部に違和感が続いている

≪遺伝性について≫
□家族・親類に癌の病歴を持った人がいる

≪体重や貧血などについて≫
□原因不明で体重が減少してきている
□最近貧血気味である
□腰痛が最近酷くなってきている



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2015年5月6日水曜日

■交感神経各受容体の存在臓器とその作用




受容体

標的臓器

作用

α1受容体

血管平滑筋

収縮

心臓

収縮力増大

瞳孔散大筋

収縮(瞳孔散大)

α2受容体

末梢血管平滑筋

収縮

中枢神経

鎮静、鎮痛

循環調整中枢を介した血管拡張

血小板

凝集

膵臓β細胞

インスリン分泌抑制

β1受容体

心臓

心拍数上昇、心収縮増強

腎臓

レニン分泌促進

β2受容体

血管平滑筋

弛緩

気管支、子宮、胃腸平滑筋

弛緩

肝臓、骨格筋

グリコーゲン分解




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