2015年3月24日火曜日

■ユナシン-S注と後発品のユナスピン注では適応が違う。

現在、当院では、『ユナシン-S注』の後発品の『ユナスピン注』を使用しています。
今回下記のような事例がありました。

当院では後発品のユナスピン注を使用しています。

2013年10月頃より、ユナスピン注1回3g1日3回または1回3g1日4回投与が保険請求で1日6gまでとの返戻を受けるようになりました。

その後、重症感染症の適応をつけたり、詳記をDrに記載していただき、保険請求しましたが、やはり1日6gまででと返戻を受けました。

医薬品添付文書を確認すると、ユナシン-S注は重症感染症においては1回3g1日4回までの投与が認められていますが、後発品のユナスピン注では1回3g1日2回までで重症感染症の適応は認められていませんでした。

今さらですが、ユナシン-S注は先発品と後発品で適応が違うようです。
後発品には、重症感染症の適応(1回3g1日4回まで)がありませんでした。
 


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2015年3月23日月曜日

■インフルエンザワクチンの効果発現と有効期間は!?

インフルエンザワクチンの効果の発現と持続期間には、個人差があります。
一般的には、インフルエンザワクチン接種後2週間目頃から5ヵ月間程度効果が持続するとされています。



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2015年3月22日日曜日

■タバコと歯の関係

タバコと歯の関係について厚生労働省の出した調査結果についてです。
☆喫煙者で歯が20本以上の人
・40代90.7%
・50代71.5%
・70代22.2%
☆非喫煙者で歯が20本以上ある人
・40代92.6%
・50代88.1%
・70代32.3%
40歳以上の男性で喫煙しない人は喫煙している人と比べて歯が20本以上ある人の割合が高いことが発表されました。



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2015年3月20日金曜日

■カリメート経口液の経管投与について

■カリメート経口液の経管投与について
▽経口液20%の希釈割合
1015mlを製剤25(1)に均一に混ぜると比較的少ない力で製剤を押し出せます。これより、希釈量が少ない場合は製剤を押し出す際に力が掛かるため、コネクターからの脱落に注意してください。

▽推奨されるチューブ径
12Fr(1014Fr)です。
これより細い管は希釈量を多めに、太い管は洗浄量を多めにすることが推奨されます。
Frで希釈なし〜希釈5mlでは、押し出す力が大きすぎて実用的でないと考えられます。水15mlで希釈すると約40秒かかります。

▽チューブ内の洗浄
12Frのチューブの場合、水1015mlを使用してチューブの内壁に付着した製剤を洗浄してください。

※腎不全患者は、水分制限を受けている場合が多いので、希釈量と洗浄量の和に注意ください。


各種陽イオンとイオン交換樹脂の親和性(Kの親和力を1とした際の比)
Na(0.54)NH²(0.66)K(1)Mg²(12.4)Ca²(16.7)

K交換量
in vitro
Na型レジン:1g当たり0.1100.135gのKと交換する
Ca型レジン:1g当たり0.0530.071gのKと交換する

in vivo(腎不全患者)
Na型レジン:1g当たり約1mEqKと交換する
Ca型レジン:1g当たり約1mEqKと交換する




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■カリメート経口液の経管投与について

2015年3月15日日曜日

■低アルブミン血症患者に25%アルブミナーを投与後にラシックス(フロセミド)を投与するのは、なぜ!?

アルブミンは、正常人血漿蛋白の約60%を占める最も多い蛋白で、血漿膠質浸透圧の維持に寄与しています。
25%アルブミナー50mlは、人血漿アルブミン濃度を4mg/mlとすると約6倍に濃縮されており、投与することにより、血中の膠質浸透圧を高めて組織中の体液を血管中に移行させます。
その結果、循環血漿量を正常化します。
血中アルブミン値が低いと浸透圧を保つために血管内の水分は、血管外へ移行します。
そこにアルブミナーを投与すると血管外に移行していた水分は、血管内に引き戻されます。
さらに利尿作用のあるラシックス(フロセミド)を投与することによって、腎尿細管での再吸収が抑えられ、膠質浸透圧が上昇し、効率的に浮腫・胸水・腹水などの減少がみられます。

最初にラシックスで利尿をはかっても主に血管内の水分が出てくるだけで、血管内は脱水状態だが、浮腫はあまり改善しないという状況になります。
アルブミナーを投与し、水分を血管内に引っ張りだし、その後に利尿をかけてやることにより、効率よく浮腫を改善することが期待できます。



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