2013年10月23日水曜日

■デュオアクティブETとデュオアクティブCGFの違いは?

【デュオアクティブETとデュオアクティブCGFの違いは?】
創傷被覆材の厚さが違います。
ETは薄いため、浸出液が多い部位に使用するとすぐに溶けてしまいます。
浅い創で浸出液が少ない場合や観察が必要な創には、ETは使用しやすいです。
CGFに比べETは値段も安いです。使用する前によく創をアセスメントしてください。



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2013年10月22日火曜日

■ハイドロサイトの種類

【ハイドロサイトの種類】
■ハイドロサイト プラス
新形状で機能性をさらに高めた非粘着タイプ

■ハイドロサイト AD プラス
創部への被覆が容易な粘着タイプ 

■ハイドロサイト AD ジェントル
創部接触面に刺激の少ないシリコーンゲルを使用 

■ハイドロサイト 薄型
密着性・追従性に優れた、浅い創傷向け自着性ドレッシング

■ハイドロサイト キャビティ
高い吸収力を備えた空洞創向けドレッシング


≪ハイドロサイトプラス≫
((トップフィルム))
・水蒸気透過性の高いIV3000ドレッシング
吸収した余分な滲出液を水蒸気として排出
・外部からのバクテリアや水分の侵入の防止
・吸収した滲出液の漏出の防止
((辺縁部をシール化))
フィルムで側面まで包み込むことで、吸収した滲出液の横漏れ防止性能がさらに高まりました。
((吸収層:親水性ポリウレタンフォーム))
・高親水性のポリマー含有
創部の滲出液をスピーディーに吸収し、皮膚への浸軟を防ぎます。
・過剰な滲出液の吸収と保持
・ゲル化しないためドレッシングの溶解物を残さない
・クッション性により創部への衝撃を緩和
((創部接触面:非固着性ポリウレタン))
・剥がし易く皮膚を傷つけにくい非固着性

≪ハイドロサイト AD プラス≫
 ((トップフィルム))
・水蒸気透過性の高いIV3000ドレッシング
吸収した余分な滲出液を水蒸気として排出
・外部からのバクテリアや水分の侵入の防止
・吸収した滲出液の漏出の防止
・屈曲面でも剥がれにくい伸縮性
((吸収層:親水性ポリウレタンフォーム))
・高親水性のポリマー含有
創部の滲出液をスピーディーに吸収し、皮膚への浸軟を防ぎます。
・過剰な滲出液の吸収と保持
・ゲル化しないためドレッシングの溶解物を残さない
・クッション性により創部への衝撃を緩和
((創部接触面:非固着性ポリウレタン))
・水分により粘着力が低下する粘着剤
・創部接触面全面に粘着剤を塗布

≪ハイドロサイト AD ジェントル≫
((トップフィルム))
・水蒸気透過性の高いIV3000ドレッシング
吸収した余分な滲出液を水蒸気として排出
・外部からのバクテリアや水分の侵入の防止
また表面に“Gentle”と記載され、製品の判別・視認性が向上
((吸収層:親水性ポリウレタンフォーム))
・高親水性のポリマー含有
創部の滲出液をスピーディーに吸収し、皮膚への
浸軟を防ぎます。
((創部接触面:非固着性ポリウレタン))
・肌にやさしいシリコーンゲル
伸張性にすぐれたシリコーンゲルは、肌に優しく
スキントラブルを軽減します。


【ハイドロサイト製剤使用の考え方】
・薄型ハイドロサイト
※浸出液少ない時

・ハイドロサイトプラス
※浸出液多い時

・ハイドロサイトADジェントル
※表皮剥離しやすい時


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2013年10月19日土曜日

■褥瘡は、なぜにおうのか?

【褥瘡は、なぜにおうのか?】
■たんぱく質というのは、アミノ酸が結合したものです。
■アミノ酸は、アミノ基:NH2とカルボキシル基(COOH)を持っています。
■アミノ基:NH2⇒アンモニア:NH3に変わる⇒においます。
■カルボキシル基:COOHを持つ酸⇒酢酸:CH3COOHなど⇒においます。
■たんぱく質が分解すると嫌なにおいがでてきます。
臭いも決して悪いものでは、ありません。
■皮膚のたんぱく質は、においやすい構造をしています。
・角質・毛は、システイン(硫黄含有)を多量に含む
・硫黄の化合物はにおいます(例)硫化硫黄)
⇒皮膚が融解するとにおいがきつくなります。

■皮膚融解は、感染でも浸潤治療でも起こります。
・『感染している創はにおう』は、おおむね正しいです。
・『におう創は感染している』とは限りません。

■浸潤治療が感染しやすいということはありません。


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2013年10月18日金曜日

■褥瘡の浸出液とは!?

褥瘡の浸出液とは、
■創傷発生⇒炎症発生⇒血管透過性亢進⇒漏出体液の増加⇒創傷面へ=浸出液
■通常は、創傷の回復につれて減少していきます。

浸出液は、そんなに悪いものでもないんです。
■浸潤治療をすれば浸出液は、必ず出てくる。
■管理が良い場合、創傷治癒を促進する因子が多く含まれる⇒良い浸出液
■管理が悪い場合、創傷治癒を阻害する因子が多く含まれる⇒良くない浸出液
■量・色調・粘稠度・臭いなどで総合的に評価する。
【なぜ、傷は治らないのか?】
・壊死組織または組織の損傷(血流障害を含む)があるから
・炎症または感染があるから
・皮膚の浸潤性の異常があるから
・上皮形成の遅延があるから

褥瘡の治療には、必ずこれをしなければいけないという絶対はありません。
一つの傷に対しても何通りもの考え方、治療法があります。


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2013年10月17日木曜日

■褥瘡の創傷治癒が促進されるのに、なぜ浸潤環境がいいのか!?

『創面を浸潤環境におくと創傷治癒が促進される(モイストウンドヒーリング)』
【褥瘡の創傷治癒が促進されるのに、なぜ浸潤環境がいいのか!?】
①浸出液内に創傷治癒因子(白血球、マクロファージ、細胞成長因子など)が含まれている。
②初期に生じる痂皮(カサブタ)の下が乾燥化にあると残存真皮や皮下組織に壊死が生じる
③浸潤環境であると痂皮(カサブタ)が生じにくく、自己融解も速やかに起こりやすい
④浸潤環境下で炎症期、増殖期での細胞の活動や遊走を容易にする(乾燥していると活動低下)
⑤周囲からの上皮細胞の遊走が乾燥している痂皮(カサブタ)の下を進む場合と浸潤環境で、下床組織の活性が高い場合では速度が違う

浸潤治療は、感染しやすいんじゃないんですか?

■浸潤治療を行っていくと、
・浸出液が増えた(ように感じる)
・臭いが強くなる

■創感染が起こると
・浸出液が増える
・臭いが強くなる

▽浸潤治療=感染しやすいのではありません。


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