2017年10月2日月曜日

■パラミジンカプセル(ブコローム)とワーファリン錠(ワルファリン)を併用する理由は!?

 ブコローム(パラミジン)とワルファリン(ワーファリン)を併用すると、ブコロームがワルファリンの作用を増大させます。
 ブコローム併用例でのワルファリンの投与量は非投与例の約半量であり、優位な減量効果を認めたという論文報告もあります。

【ブコロームがワルファリンの作用を増大させる理由】
・ブコロームがCYP2C9を阻害することによりワルファリンの代謝が阻害される⇒ワルファリン作用↑
・ブコロームがワルファリンとアルブミンの結合を阻害することにより、遊離型のワルファリンが増大する⇒ワルファリン作用↑
 


2017年10月1日日曜日

■不眠症の生活指導

【運動】
・定期的に適度な運動をする。

【食事・嗜好品】
・就寝前の飲酒や喫煙を控える。
・栄養バランスのとれた食事を13回同じ時間に取る。
・就寝4時間前以降は、カフェインの摂取を控える。
・夕食は就寝3時間前までに終わらせる。

【生活】
・趣味などでストレスを解消する。
・睡眠時間の長さにこだわらず、日中の眠気に困らない程度の睡眠を心掛ける。
・就寝時刻こだわらず眠くなってから床に就く。
・毎日同じ時刻に起床し、一定のリズムを作る。
・入浴時は3839℃のぬるめのお湯にゆっくり入る。
・朝の光を浴びる。
・昼寝をする場合は午後3時前に、2030分以内にとどめる。
・寝室を適度に暗くし、余計な音等が入らないようにする。



2017年9月30日土曜日

■『ピートルチュアブル錠250mg・500mg』

【商品名】
ピートルチュアブル錠250mg・500mg

【製造・販売】
キッセイ

【一般名】
スクロオキシ水酸化鉄

【概要】
ピートルは、スイス ビフォーファーマ社で創製され、キッセイ薬品工業で開発された高リン血症剤である。

≪薬理作用≫
  本剤の有効成分であるスクロオキシ水酸化鉄は、水酸化鉄()/スクロース/デンプン混合物である。
  本剤は、消化管内でスクロースとデンプンが消化された後、速やかに多核性の酸化水酸化鉄()を遊離する。多核性の酸化水酸化鉄()の水酸基および水和物とリン酸イオンが酸位子交換し、消化管からのリンの吸収を抑制することにより、血清リン濃度低下作用を示す。

≪特徴≫
  鉄化合物にはリン吸着能があり、中でも多核性の酸化水酸化鉄()は経口リン吸着剤として有望な候補物質であったが、吸着能が低下していくという課題があった。本剤は、多核性の酸化水酸化鉄()と炭水化物(スクロースおよびデンプン)からなる構造により安定化され、長期間保管後も高いリン吸着能を維持することが可能となった。
 なお、本剤は崩壊性のあるドーナツ型のチュアブル錠であり、口内で噛み砕いて服用する薬剤であるが、服用時に本剤に含まれる鉄により口内が一時的に着色(茶褐色)することがある。

【効能・効果】
透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善

【用法・用量】
通常、成人には、鉄として1250mgを開始容量とし、13回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は13000mgよする。

【薬価】
250mg:214.2
500mg:314.3



2017年9月29日金曜日

■公知申請(こうちしんせい)とは!?

 公知申請(こうちしんせい)とは、承認事項一部変更承認申請の一形態であり、日本における医薬品について、外国での承認・使用実績および根拠となる資料が入手できる際に、科学的根拠に基づいて公知であると認められ、臨床試験の全部または一部を新たに実施することなく効能または効果等の承認が可能となる制度です。

 医薬品の承認が欧米より遅れているドラッグ・ラグにより、日本で医薬品が承認されていない用法等で用いられる適応外使用を解消することが目的である。

【健康保険上の扱い】
 公知申請が受理された適応外薬については、保険外併用療養費制度の評価療養として保険診療との併用が可能である。また、薬事・食品衛生審議会において公知申請を行っても差し支えないと事前評価された医薬品ついては、薬事承認前であっても保険適用になります。



■熱中症の症状

≪軽症≫
・めまい、失神(立ちくらみ)
・生あくび
・気分の不快
・大量の発汗
・筋肉痛
・足、腕、腹部の筋肉痙攣(こむら返り)
・手足の痺れ

≪中等症≫
・頭痛
・倦怠感、虚脱感
・吐き気、嘔吐
・強い喉の渇き

≪重症≫
・意識障害
・せん妄
・高体温
・痙攣
・手足の運動障害