はじめに
皆さんは、
日常の中で
「なんでこんなことをするのだろう」
と思うことはないでしょうか。
例えば、
- 返事が遅い
- 報告が少し遅れた
- 書類の置き場所が違う
- 約束の時間に数分遅れた
こうした出来事に、
ついイライラしてしまうことがあります。
もちろん、
医療安全上、譲れないこともあります。
しかし、
すべてに100点を求めていると、
私たちはとても疲れてしまいます。
今回は、
アンガーマネジメントで大切な考え方のひとつである
「許す力」
について考えてみたいと思います。
この記事でわかること
この記事では、
・なぜ人はイライラするのか
・許すことと甘やかすことの違い
・許容範囲を広げる考え方
・医療現場で活かせるアンガーマネジメント
について考えていきます。
イライラの正体は「期待」
私たちは、
相手に期待しています。
例えば、
- 報告はすぐしてくれるはず
- 時間は守るはず
- 同じミスはしないはず
という期待です。
そして、
その期待が裏切られると怒りになります。
期待と現実のギャップ
例えば、
自分は10分前行動をするタイプ。
しかし、
相手は時間ちょうどに来るタイプ。
すると、
「遅い」
と感じるかもしれません。
でも相手は、
「時間通り」
と思っています。
つまり、
問題は出来事そのものではなく、
期待とのギャップなのです。
「許す」とは何か
ここで言う
許す
とは、
何でも受け入れることではありません。
また、
ルール違反を見逃すことでもありません。
アンガーマネジメントでいう許すとは、
「まあ、その程度なら大丈夫」
と考えられる範囲を広げることです。
医療安全で譲れないこと
もちろん、
病院では譲れないことがあります。
例えば、
- 患者誤認
- 投薬ミス
- 重大な報告漏れ
などです。
こうしたことは、
厳しく対応しなければなりません。
しかし、
それ以外のすべてを同じ熱量で怒る必要はありません。
「重要」と「好み」を分ける
アンガーマネジメントでは、
この考え方が重要です。
例えば、
重要
患者安全
法令遵守
医療倫理
好み
資料の並べ方
ペンの置き方
話し方
仕事の進め方
実は、
私たちは好みの部分でも怒ってしまうことがあります。
「まあ、いいか」が持つ力
例えば、
「まあ、今回はいいか」
「人によって考え方は違うよね」
「そういうやり方もあるか」
こう考えられると、
怒りは大きく減ります。
そして、
自分自身も楽になります。
許容範囲が広い人は強い
誤解されやすいですが、
許容範囲が広い人は弱い人ではありません。
むしろ、
感情に振り回されない強さがあります。
小さなことに反応しない。
必要なことだけにエネルギーを使う。
これは大きな強みです。
現場で感じること
病院で働いていると、
仕事ができる人ほど、
「まあ、いいか」
を上手に使っている印象があります。
もちろん、
患者安全では妥協しません。
しかし、
人のクセや価値観には寛容です。
だからこそ、
周囲から相談され、
信頼されているのだと思います。
まとめ
怒りの多くは、
期待と現実のギャップから生まれます。
だからこそ、
- 譲れないこと
- そこまで重要ではないこと
を分けて考えることが大切です。
アンガーマネジメントは、
怒りをなくす技術ではありません。
必要なことにエネルギーを使うための技術です。
病院薬剤師として私自身も、
患者安全で譲れない部分は大切にしながら、
「まあ、いいか」と思える心の余裕も持ち続けたいと思っています。
皆さんは最近、「まあ、いいか」と思えた出来事はありましたか?
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