2013年10月7日月曜日

■高カロリー輸液の略称:IVH!?TPN!?

 高カロリー輸液は、日本語でも経静脈栄養法、中心静脈栄養法など、さまざまな呼び方があります。略語としてはIVHを用いているほうが多いと思いますが、これを用いているのはなんと世界中で日本だけなのです。世界共通に高カロリー輸液の呼称はTPNなのです。
 IVH〔Intravenous Hyperalimentation〕という用語は、中心静脈カテーテル、高カロリー輸液、鎖骨下穿刺をすること、などの意味で用いられているが、本来は高カロリー輸液、中心静脈栄養法だけを意味します。鎖骨下穿刺をする、カテーテルを挿入する、中心静脈カテーテルという意味は含まれていません。しかも、IVHという用語は高カロリー輸液という意味では、外国では使われていませんので、通用しません。
 

IVH≪Intravenous Hyperalimentation≫の原語は、
intra=内、うち
venous=静脈
hyper=過剰
alimentation=栄養
⇒静脈に過剰に栄養を投与する。という意味
・中心静脈栄養、完全静脈栄養→Total Parenteral Nutrition:TPN
・末梢静脈栄養法末梢静脈栄養法→Peripheral Parenteral Nutrition:PPN
・中心静脈カテーテル→Central Venous Catheter:CVC
・経腸栄養→Enteral Nutrition:EN


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