2018年11月26日月曜日

■インフルエンザにかかったら、学校や職場にはいつ行けますか!?


¢インフルエンザは学校や職場において流行を広げる可能性が高い感染症の一つであり、特に予防が必要とされる病気です。

¢子供の場合は熱が出た日の翌日から5日間(熱が出た日から数えると6日間)は休み、さらに長引くようなら熱が下がってから2日間を経過するまでは学校を休まなくてはなりません。ただし、症状によって医師が伝染の恐れがないと診断した場合は、学校に行くことができます。保育園・幼稚園ではもう1日多く休む必要があります。

¢大人の場合は、ウィルスの排泄期間が子供より12日短いと言われていますが、熱が下がってきちんと回復するまでは職場に行くことは控えた方がよいでしょう。



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■インフルエンザ時の脱水状態の時は、どのような対処法がありますか!?


¢脱水状態は高熱や下痢、嘔吐によって起こりやすく、命に関わる場合もあるので、インフルエンザ時の水分補給はとても大切です。

¢また脱水状態では水分だけではなく、体内の水分バランス維持に欠かせないNa(ナトリウム)K(カリウム)などの電解質も多く失われます。そんな時、水分と電解質の補給に有効で、これらの吸収を促進する糖質もバランス良く配合した経口補水液(ORSOral Rehydration Solution)が市販されています。これを含め、脱水への対処法はかかりつけの医師とよく相談しましょう。




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■インフルエンザにかかったらどうすれば良いのですか!?


¢インフルエンザかなと思ったら、早めに近くの病院や医院で診てもらいましょう。インフルエンザには治療薬がありますので、発症後48時間以内に抗ウィルス薬を処方してもらうことが必要です。

¢また、家庭では、安静にしてゆっくり休むこと、部屋を暖かくして湿度を保つこと、外出を控え、水分補給と栄養のある食事を摂るように心掛けましょう。

¢無理せずにゆっくり休み、周りの人にうつさないためにも咳エチケットとしてマスクをつけ、症状が良くなるまでは人のたくさん集まる場所や会社、学校へ行くことは控えるようにしましょう。



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■インフルエンザワクチンの接種によって、インフルエンザを発症することはありますか!?

¢ありません!!

¢インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスの感染性を失わせ、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して作ったものです。

¢したがって、ウイルスとしての働きはないので、ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません。



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■授乳中のインフルエンザワクチンの予防接種は母乳に影響しますか!?

 現在使われているワクチンには病原性を弱めた生ワクチンと、病原性を失くした不活性化ワクチンがありますが、日本ではインフルエンザワクチンは皮下注射による不活性化ワクチンを利用しています。不活性化ワクチンは接種しても病気が引き起こされることはまずありませんから、感染リスクの高い授乳中のママでも安心してワクチンの接種を受けることができます。

  インフルエンザワクチンは、母乳や赤ちゃんに影響はありません。

 不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスを殺して病原菌をなくしたウイルスによって作られるため、生ワクチンと違って体内でウイルスが増えることはありません。ワクチンは接種を受けたママの身体にしか有効ではなく、授乳中にインフルエンザの予防接種を受けても、母乳に影響が出たり、赤ちゃんにウイルスが伝搬したりといった心配はないので、皆さん安心して予防接種を受けることができます。




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