2018年8月8日水曜日

■睡眠薬とお酒を一緒に飲まない!!

 アルコールには、睡眠を促す効果があるかのような誤解がありますそのため、睡眠薬を飲んだ後に効果を高めようと、お酒を飲む人がいます
 しかし、睡眠薬とアルコールを同時に摂取すると、不安や焦燥の症状が現れる、おびえのような反応を引き起こす、攻撃的になるなど、副作用が強くなることが確認されています。
 他の薬と同様、お酒と一緒に飲むのは避け、コップ1杯程度の水、もしくはぬるま湯で飲むようにしましょう




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■アルコールが睡眠に良くない理由

 アルコールには、睡眠に対して5つの悪影響あります。アルコールは睡眠の質に対して影響を与えます。お酒を飲んだ後に変な時間が覚めてしまった経験をされた方もいらっしゃるかと思います
  また、トイレが近くなりますので、トイレによって覚醒しやすくなってしまいます。
  そして舌の筋肉が緩みますので、気道が圧迫されることで睡眠時に呼吸がうまくできなくなってしまいます。結果として睡眠が浅くなり、熟眠感がなくなってしまいます。
  またアルコールは、少しずつ慣れてしまって効き目が薄れてしまいます。そしてお酒を中止すると体がビックリしてしまい、不眠がひどくなってしまいます。
  このように、アルコールに頼ってしまうと不眠がどんどん悪化してしまいます。不眠でお悩みの方は、ぜひ一度医療機関でご相談ください



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2018年8月7日火曜日

■日本人が眠れないときに頼るのは・・・

皆さんは寝付けないとき、どのようにされていますでしょうか?
実のところ、日本人が眠れないときに頼るのは「お酒」が非常に多いです。
このように外国と比較しても、日本人はアルコール(お酒)に頼ってしまう方が非常に多く、病院で相談(睡眠薬)される方はとても少ないのです。


このデータは2002年のものですから、15年前のものになります。
今ではこころの病気の敷居もかなり低くなっており、病院で相談される方は増えてきたように思います。
ですが今でも、お酒に頼っている方も少なくありません。不眠の対処法としてのお酒は、不眠を悪化させてしまいますのでやめてください。



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■不眠治療に用いられる漢方薬

・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
のぼせ気味で顔色が赤く、イライラして落ち着かない傾向が見られる不眠症患者や神経症患者などに処方されます。

・加味帰脾湯(かみきひとう)
不眠によって心身が疲れ、血色が悪い人などに処方されます。




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■漢方成分の市販睡眠薬・漢方薬のメリットとデメリット

市販の睡眠薬として発売されているものは、抗ヒスタミン薬以外としては漢方薬があります。

気持ちを落ちつける効果の期待できる生薬を配合しています。漢方薬としては、以下のようなものがあります。
・レスフィーナ
・イララック
・パンセダン


≪漢方薬のメリットとデメリット≫
 漢方薬は眠れないときに飲むのではなく、朝・昼・夜と定期的にきちんと飲むことが大切です。きちんと飲むことで、身体の不調を改善し、眠りのサイクルを取り戻して、不眠を解消していきます
 漢方薬は睡眠薬と異なり、直接的に睡眠を誘発するような働きは持っていませんが、依存性が少なく安心度は高いといえます。症状によっては体質改善と即効性を同時に得るため、漢方薬と西洋薬の併用が必要な場合もあります。漢方薬は市販されているものがありますが、飲む種類や飲み方を医師と相談のうえ、治療を進めることが理想的です。



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