2015年10月9日金曜日

■ガストログラフィンは、開封後どのくらい安定なの!?


添付文書には、開封後は速やかに使用することと記載されているが、メーカー資料によると遮光下で8週間安定。

薬液は高浸透圧のため、菌は繁殖しにくいとのメーカー回答あり。





2015年10月5日月曜日

■妊婦が薬を飲んで薬の影響が大きい時期は!?




妊娠月数

1ヵ月

2ヶ月

34ヶ月

510ヶ月

服用の危険度

(妊娠日数)

無影響期

(027)

絶対過敏期

(2850)

相対過敏期

~比較過敏期

(5184)

(85112)

潜在過敏期

(113~出産日まで)

奇形について

奇形は起こりにくい

最も注意が必用

まだまだ注意が必用

奇形は起こりにくくなるが、胎児への影響はあるので注意が必用

妊娠2ヶ月(2850)は、最も注意が必要です。




2015年10月4日日曜日

■胎児ワルファリン症候群とは!?

 妊娠中にワルファリンを服用すると、胎児の発育や脳の発育が障害されたり、骨形成異常に起因する顔面形成異常、指の短縮、骨端形成障害などが生じる可能性があります。組織学的は軟骨形成の異常が特徴です。





■妊婦への投与が禁忌である代表的な薬剤




薬剤

胎児への影響

ACE阻害薬

胎児腎障害、子宮内胎児死亡

ワルファリンカリウム

胎児ワルファリン症候群

フェニトイン(抗てんかん薬)

頭部顔面異常、心奇形など

プロピオチオウラシル(抗甲状腺薬)

先天性甲状腺腫、甲状腺機能低下症

テトラサイクリン系抗菌薬

肝障害、高ビリルビン血症

アミノ配糖体系抗菌薬

腎毒性、聴神経毒性

5-FU、MTX

子宮内胎児死亡、奇形




2015年10月3日土曜日

■サリドマイド事件とは!?


サリドマイドは、1950年代に西ドイツで開発された睡眠薬で、日本では胃薬としても販売され、妊婦のつわりにもよく用いられていました。

しかし、催奇形性があることが明らかになり、妊娠初期の妊婦の服用により四肢の全部あるいは一部が短いなどの独特の奇形をもつ新生児が世界中で多数生まれました。

日本でも1959年から10年間に四肢や目や耳などに先天的な障害を受けた子が309人生まれました。

しかし、現在サリドマイドは多発性骨髄腫などの治療薬としての再評価が進み、アメリカでは2006年FDAにより認可されています。




≪関連記事≫
■妊婦の方のビタミンA過剰摂取は胎児に奇形を生じさせる可能性がある。
■妊婦へビタミンAは禁忌!?
■ディフェリンゲルは妊婦に禁忌!?
■妊婦が薬を飲んで薬の影響が大きい時期は!?
■妊婦への投与が禁忌である代表的な薬剤
■妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!