2013年10月12日土曜日

■エンシュアリキッド1000mlの水分量は!?

Q)エンシュアリキッド1000mlの水分量は!?

A)850ml(実際は、852ml)
 追加として白湯約150ml程度を投与すればいいと考えることができます。

※経管栄養剤の水分量:全体量のだいたい80~85%程度しか水分は入っていません。
 

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2013年10月10日木曜日

■Refeeding Syndromeとは!?

【Refeeding Syndrome】
長期間栄養不良状態が続いている患者(神経性食思不振症など)に積極的な栄養補給を行うことにより、低リン血症を来し、発熱、痙攣、意識障害、心不全、呼吸不全などが現れる。栄養補給開始直後ないし4~5日後に発症する。血中リン濃度を測定することと、投与カロリーを減じ、直ちに静脈的なリン酸の補給が必要である。

▼Refeeding syndromeとは、慢性の半飢餓状態の代謝に適合している患者に、大量のブドウ糖を急激に投与するこで、主に体液量と電解質の以上に関連した、重篤な心肺機能および神経系の合併症〔心不全・末梢浮腫・けいれん・昏睡など〕を引き起こし、死に至る可能性が高い症候群
大量の炭水化物投与の急速な再開により→低リン血症・低カリウム血症・低マグネシウム血症→死に至ることがある。
①まずその飢餓状態のときにどのくらいのカロリーを摂取していたか調べる。
②摂取していたカロリー+100kcalぐらいから投与を開始する。
③3、4日後、100~200kcalぐらいずつ増やしていく。


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2013年10月8日火曜日

■2010年4月より、 栄養サポートチーム加算 (NST加算)が 新設されました。

■栄養サポートチーム加算
▽対象患者:7対1入院基本料または10対1入院基本料届出病棟に入院している栄養障害を有する患者
①栄養管理実施加算に係る栄養スクリーニングの結果、血中アルブミン値が3.0g/dl以下であって、栄養障害ありと判定された患者
②経口摂取または経腸栄養への移行を目的として、現に静脈栄養法を実施している患者
③経口摂取への移行を目的として、現に経腸栄養法を実施している患者
④栄養サポートチームが、栄養療法により改善が見込めると判断した患者

▽算定要件
①対象患者に対する栄養カンファレンスと回診(週1回程度)
②対象患者に関する栄養治療計画書の策定とそれに基づきチーム診療
③1日当たりの算定患者数は、1チームにつき概ね30人以内とする。

▽施設基準
専任の①~④により構成される栄養管理に係るチームが設置されている事。また、以下の1名は専従であること。
①栄養管理に係る所定の研修を修了した常勤医師
②栄養管理に係る所定の研修を修了した常勤看護師
③栄養管理に係る所定の研修を修了した常勤薬剤師
④栄養管理に係る所定の研修を修了した常勤管理栄養士
上記の他、歯科医師、歯科衛生士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士が配置されている事が望ましい

算定MAXで頑張ると、1440万稼ぐことができます!!



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2013年10月7日月曜日

■輸液に何kcal含まれているかご存知ですか!?

・ソルラクト:500ml        ⇒0kcal
・ソルデム1:500ml        ⇒52kcal
・ソルデム3A:500ml            ⇒86kcal
・ソルデム3AG:500ml         ⇒150kcal
・生理食塩液:500ml            ⇒0kcal
・5%ブドウ糖:500ml            ⇒100kcal
・10%ブドウ糖:500ml          ⇒200kcal
・50%ブドウ糖:200ml          ⇒400kcal
・50%ブドウ糖:500ml          ⇒1000kcal
・ビーフリード:500ml            ⇒210kcal
・20%イントラリポス:100ml ⇒200kcal
・エルネオパ1号:1000ml    ⇒560kcal
・エルネオパ2号:1000ml    ⇒820kcal
・フルカリック3号:1103ml   ⇒1160kcal


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■高カロリー輸液の略称:IVH!?TPN!?

 高カロリー輸液は、日本語でも経静脈栄養法、中心静脈栄養法など、さまざまな呼び方があります。略語としてはIVHを用いているほうが多いと思いますが、これを用いているのはなんと世界中で日本だけなのです。世界共通に高カロリー輸液の呼称はTPNなのです。
 IVH〔Intravenous Hyperalimentation〕という用語は、中心静脈カテーテル、高カロリー輸液、鎖骨下穿刺をすること、などの意味で用いられているが、本来は高カロリー輸液、中心静脈栄養法だけを意味します。鎖骨下穿刺をする、カテーテルを挿入する、中心静脈カテーテルという意味は含まれていません。しかも、IVHという用語は高カロリー輸液という意味では、外国では使われていませんので、通用しません。
 

IVH≪Intravenous Hyperalimentation≫の原語は、
intra=内、うち
venous=静脈
hyper=過剰
alimentation=栄養
⇒静脈に過剰に栄養を投与する。という意味
・中心静脈栄養、完全静脈栄養→Total Parenteral Nutrition:TPN
・末梢静脈栄養法末梢静脈栄養法→Peripheral Parenteral Nutrition:PPN
・中心静脈カテーテル→Central Venous Catheter:CVC
・経腸栄養→Enteral Nutrition:EN


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