2013年9月25日水曜日

■末梢静脈栄養における血管痛・静脈炎の要因

■末梢静脈栄養における血管痛・静脈炎の要因
血液の正常値は、浸透圧285mOsm/L・pH7.4・滴定酸度0mEq/Lです。
・静脈炎に関連する要因は、浸透圧・pH・滴定酸度
・輸液剤は、血清浸透圧比<3を使用する
・pH、敵定酸度は、血液正常値に近いものが望ましい

血液の正常値から外れるほど、血管障害性は増大します。
アミノ酸輸液なんかは痛いみたいですよ。

2013年9月24日火曜日

■栄養剤の固形化

少し、PEG〔胃瘻〕について考えてみます。
PEGが普及してきた背景としまして、
経鼻胃管経腸栄養法による投与法〔いわゆる鼻注ってやつ〕では、
・逆流性食道炎や誤嚥性肺炎を起こすことが多い。
・挿入後2週間以内に患者さんが不穏状態となり、自己抜去などをしてしまう頻度が60~70%となっている。

【経鼻胃管に比べたPEGの利点は】
・胃や食道への逆流、そしてそれに起因する重大な合併症である誤嚥性肺炎のリスクが軽減
・見た目の束縛されたような感じからの開放感
・外出や入浴、嚥下性のリハビリが容易である
・チューブ抜去やチューブ詰まりの頻度の軽減
・介護者の負担の軽減

【PEGの問題点】
・液体栄養剤の注入速度が速すぎると下痢や嘔吐が起こしやすくなる。
・栄養の注入に時間がかかりすぎると体位などが長い時間制限され、
褥瘡が悪化したり,胃や食道に逆流を起こし逆流性食道炎や誤嚥性肺炎を起こすリスクが増加する。
・瘻孔周囲から栄養剤が漏れ、痛みやかゆみや皮膚炎そして感染のリスクがある。
そして、経腸栄養の期間が6週未満では、経鼻胃管を6週以上では、胃瘻・腸瘻が進められています。

【栄養剤の固形化の利点】
栄養剤を固めると、栄養剤の胃の中での動きが少なくなり〔胃内での栄養剤の滞留時間が長くなる。〕
「ゼラチンは、体温で溶けてしまうため適さない。」
そして
・胃や食道への逆流の軽減
・栄養剤の漏れの減少
・下痢の軽減
が期待できます。
そして、注入速度を早くできるため、短時間での注入ができ、患者さんの拘束時間の短縮に繋がり、褥瘡悪化のリスクの軽減が考えられます。
しかし、まだまだエピデンスが確立していないため問題はたくさんあります。いやいやこれからもまたでてくると思います。
方法なのですが、寒天や片栗粉で固形化する方法。
そして、栄養剤を増粘剤によって『半』固形化してしまうやり方など。

また固形化を半固形化にすることによって、
調整の際の加熱の必要がなくなったり、投与前に長時間保管する必要がなくなったりというメリットもあります。
メリットばかり上げると栄養剤の固形化がいいのかと思いますが、もちろんデメリットもたくさんあります。
・注入にかかる時間は短くなるが、注入に力がかかる
・調理に時間がかかる
・食事回数が増える可能性がある
・固形化にかかった寒天代などがかかる
・一気に注入することによって患者さんのお腹がパンパンになり苦しくなる可能性がある。


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2013年9月23日月曜日

■食物繊維

食物繊維は体のエネルギーや栄養素にはなりませんが、人間の体のなかでは重要な役割をはたします。
▼コレステロールの上昇を抑え、動脈硬化を予防する。
▼血糖値の上昇を穏やかにし、ブドウ糖の吸収を抑える働きがあるため、糖尿病防止に効果的です。
▼肥満防止(食べ過ぎを防ぐ)。
▼便秘を防ぐ→大腸ガンの発生も抑える
▼体にとって有害なさまざまな物質を排出してくれる。

2013年9月21日土曜日

■エイズの薬代

厚生労働省のまとめによると、2005年の一年間にHIV感染・発症した患者数は、二年連続で、一千人を越えたそうです。早期発見・治療につなげるため、自治体などが、無料・匿名によるHIV検査に力を入れ始めています。新たに感染が判明するのは、二十代・三十代が圧倒的に多く、今後医療費の増大が大きな問題になりそうです。三種類以上の抗ウィルス薬を組み合わせる多剤療法が標準治療だが、ウィルスの増殖を押さえ込むだけで、病気が治るわけではありません。このため一生飲み続けなければならない。薬代は年間200万~300万円で、40年間飲むとなると医療費は一人一億円前後になる。

2013年9月20日金曜日

■SARS(重症急性呼吸器症候群)

SARS(重症急性呼吸器症候群)についてです。
SARSはSARSコロナウィルスを病原体とする感染症です。
SARS患者と接した医療関係者や同居の家族等、患者の咳を浴びたり、痰や体液等に直接触れる等の濃厚な接触をした場合に感染し、2日~7日最大10日間程度の潜伏期間を経て発症します。潜伏期あるいは、無症状期における値への感染力はない、あったとしても極めて弱いと考えられています。
またSARSコロナウィルスは、エタノールや漂白剤等の消毒で、死滅します。現在のところ患者が触れた物を通じてSARSが人へ感染する危険は小さいと考えられています。