2015年7月31日金曜日

■小児期を過ぎるとインフルエンザ脳症が減少する理由は!?

乳幼児期から小児期にかけて、ATPの体内消費量が成人に比べ大きく、脂肪酸代謝への依存度が高い。4~6歳頃までに、脂肪酸代謝に比較して糖代謝系への依存度が増してより安定したエネルギー供給系に変化するとインフルエンザ脳症の発症は減少する。小児期を過ぎるとインフルエンザ脳症で死亡する例はほとんど見られなくなる。しかし、大人でも飢餓状態となって脂肪酸代謝への依存度が高くなると発症することがある。
インフルエンザ重篤化のリスク因子として、糖尿病・心不全・人工透析患者が報告されており、基礎疾患として体内代謝障害・血管内皮細胞障害のある場合が多い。
また、日常生活で異常はないが高熱ストレス下にCPT2の機能障害の起きやすい体質を持つ人がインフルエンザ脳症になりやすいと推定される。



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