≪特徴≫
・神経毒性が少ない。
・高位まで麻酔が及んでも血圧低下の程度が軽く、呼吸抑制を起こしにくい。
・高比重と等比重の2剤があり使い分けができる。
≪等比重製剤と高比重製剤を同じ投与量、同じ部位から、同じスピード(0.2ml/秒)で注入すると≫
▽作用発現までの時間
等比重<高比重
※高比重は約30分後に痛覚消失レベルがピークに達するが、 等比重では約60分かかる。
▽痛覚遮断域の広さ
等比重<高比重
▽麻酔の広がりのバラつき
等比重>高比重
※高比重の方がばらつきが少ない。
▽作用持続時間
等比重>高比重
※3mlをL3/4から注入すると、T10の痛覚遮断時間は高比重2時間、等比重3時間との報告がある。
※高比重3mlによる腰麻では、痛覚域の2分節下降時間は約90分。完全に麻酔から回復するには約6時間との報告がある。
▽高比重は体位による麻酔レベルの調整が可能である。
▽血圧は高比重の方が低下しやすい。
※麻酔の広がりがよく、作用発現が早いため。
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