2013年8月29日木曜日

■ピロリ菌は胃がんにも関係あるの!?




















■ピロリ菌がなくなれば、胃炎や消化性潰瘍にならないの!?
 除菌によって今まで潰瘍が治りにくかった人が治ったという報告があり、潰瘍の再発予防に有効です。
 消化性潰瘍がやっかいなのは、いったん治っても何度も再発を繰り返すことです。
 胃潰瘍患者の65~80%程度、十二指腸潰瘍患者の90%程度に胃の中にピロリ菌がいることがわかっています。
 ピロリ菌の除菌によって、再発を繰りかえす潰瘍が治ったという例が多くあります。


■1年間に胃・十二指腸潰瘍を再発する人の割合
▽なにも治療をしない場合⇒72%

▽再発を予防するために潰瘍が治った後も、薬をやめずにある期間飲み続ける治療をした場合⇒25%

▽ピロリ菌除菌に成功した場合⇒2%


■ピロリ菌は胃がんにも関係あるの!?
 最近、ピロリ菌と胃がんの関係について解明されつつあります。
 ピロリ菌が陽性であると、胃がんのリスクが高まります。ピロリ菌、陽性例および陰性例に対して10年間の追跡調査を行った結果、ピロリ菌陽性例では2.9%(1246例中36例)に胃がんが発見され、陰性例では胃がんが認められなかったという研究発表もされています。

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