2015年5月24日日曜日

■アルロイドGを服用した後、水などをすぐに飲んでもいいのか!?

アルロイドGは吸収されて効果を発揮するのではなく、物理的に胃・十二指腸粘膜を保護して作用するので服用後すぐに水を服用すると、付着した薬の部分が取れてしまう可能性があります。
そのため水などの摂取は、30分ぐらい控えた方が良いです。



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2015年5月23日土曜日

■抗てんかん薬血中濃度測定の必要性

発作を止めるためには脳内の抗てんかん薬濃度を一定に保つことが必要である。
半減期より短い間隔で繰り返し薬を服用すると、半減期の4〜5倍の時間を経て定常状態となる。
血液中の濃度は脳内の抗てんかん薬の濃度を反映するため、定常状態の血中濃度が治療有効濃度に達しているかどうかが効果判定の機銃んとなる。
しかし、治療有効濃度は患者一人一人異なるものである。単剤で少量から投与開始し副作用なく発作を止めることができた濃度がその患者個人の有効濃度である。

▽血中濃度測定が必要な時
・薬剤の投与開始、投与変更,追加された場合
・中毒、副作用症状が疑われる場合
・コンプライアンスの確認
・新たな疾患、妊娠など患者の個体的,生理的変化があった場合

▽採決時期
定常状態に達した時期(急性中毒時は除く)

▽採血時間
基本的に投与直前(トラフ値)

≪主な抗てんかん薬の半減期・定常状態までの時間・治療域≫


薬剤名

半減期(時間)

定常状態までの時間()

治療域

(μg/ml)

バルプロ酸Na

12.92

24

40100

815(徐放錠)

57(徐放錠)

カルバマゼピン

326

37

312

フェニトイン

542

410

520

フェノバルビタール

20130

1421

1025

プリミドン

316

47

412

ゾニサミド

2460

1015

1030

クロナゼパム

2060

510

0.020.08

エトスクシミド

2060

512

40100


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■低カリウム血症

低カリウム血症は血清K濃度3.5mEq/L以下と定義する。
致死的な不整脈がなければ救急度は低い。
しかし、ジギタリス製剤を使用している場合や致死性不整脈を認める場合には救急対応が必要となる。
高度の低カリウム血症では重症不整脈(VFVT)、そしてPEAまたは心静止となる。
救急対応としてのKの静脈内投与は、不整脈が存在するか、または低カリウム血症が重篤な場合(血清K濃度2.5Eq/L未満)に適応となる。
この場合、心電図でモニターしつつ緩徐な補正(最大1020Eq/時で持続静脈内投与)が望ましい。
しかしながら、低カリウム血症による心停止には、K10Eq5分かけて静脈内投与し、必要に応じてもう1回投与する。
ただし、Kの静脈内投与を治療目的で意図して行った理由を診療録に記載する。



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2015年5月21日木曜日

■尿・汗・便への影響がある医薬品

【問題あり】
・尿が赤くなる⇒エンドキサン⇒出血性膀胱炎
・便が黒くなる⇒消炎・鎮痛薬(NSAIDs)⇒消化管出血の可能性

【問題なし】
・尿が黄色になる⇒ビタミンB2・ビタミンB6製剤
・尿が赤くなる⇒リファンピシン
・尿が茶色になる⇒カルベニン
・便が黒くなる⇒鉄剤
・便が白くなる⇒デパケンR
・汗が黒くなる⇒ドパミン



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■高齢者の体の特徴

≪高齢者の体の特徴≫
・環境に適応する能力や予備機能の低下
・病気にかかりやすく、慢性化しやすい
・脱水症状を起こしやすい
・複数の症状や疾患を持っている
・環境に適応する能力や予備機能の低下
・病気にかかりやすく、慢性化しやすい
・脱水症状を起こしやすい
・複数の症状や疾患を持っている

≪特有の機能低下・障害≫
▼老年症候群
転倒・骨折・失禁・低栄養・閉じこもり・睡眠障害・うつ状態・認知症・咀嚼や嚥下能力などの口腔機能の低下・足や腰のトラブル。高齢者の生活機能を低下させ、健康寿命の短縮や要介護状態を招く障害の総称です。

▼廃用症候群
不活発な生活を原因として生じる全身の心身機能低下。原因としては、老年症候群の放置、病気の治療や療養中の過度の安静、また、早期離床や早期の日常生活活動の向上の為の取り組みがなされなかったことで生じます。症候としては、心肺機能低下・筋力低下・筋萎縮・骨萎縮・関節拘縮・知的活動低下・うつ状態など広く全身の機能低下を招き、寝たきりの状態を引き起こす危険があります。

▼運動器不安定症
加齢により、バランス能力及び移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもりや転倒の危険が高まった状態。歩行時にふらついて転倒しやすい、関節に痛みがあっておもわずよろける、骨に脆弱性があり軽微な外傷で骨折してしまうなどの病態を疾患として捉えたものです。このような障害があると、自由に移動することが困難になり、社会的生活における積極性が低下し、人間としての尊厳を維持することが難しくなります。このような状態にならないために、積極的な運動習慣を継続していくことが効果的だと考えられています。

≪筋力とは≫
筋力とは、骨格筋の随意的な収縮によって生じる筋張力(活性張力)のことで、人が動作を行うために必要な力

≪高齢者における筋機能の特徴≫
・筋力低下、筋量の減少、神経筋の調整能力の低下、筋線維の選択的萎縮がみられる
・筋力トレーニングで筋線維の肥大及び筋力の向上が見られる
・中高年者は、1日4000歩以上の歩行量で廃用性筋萎縮を防ぐことが可能
・筋量が少なくても、より多くの運動単位が動員されれば筋力は向上する




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