2015年5月21日木曜日

■高齢者の体の特徴

≪高齢者の体の特徴≫
・環境に適応する能力や予備機能の低下
・病気にかかりやすく、慢性化しやすい
・脱水症状を起こしやすい
・複数の症状や疾患を持っている
・環境に適応する能力や予備機能の低下
・病気にかかりやすく、慢性化しやすい
・脱水症状を起こしやすい
・複数の症状や疾患を持っている

≪特有の機能低下・障害≫
▼老年症候群
転倒・骨折・失禁・低栄養・閉じこもり・睡眠障害・うつ状態・認知症・咀嚼や嚥下能力などの口腔機能の低下・足や腰のトラブル。高齢者の生活機能を低下させ、健康寿命の短縮や要介護状態を招く障害の総称です。

▼廃用症候群
不活発な生活を原因として生じる全身の心身機能低下。原因としては、老年症候群の放置、病気の治療や療養中の過度の安静、また、早期離床や早期の日常生活活動の向上の為の取り組みがなされなかったことで生じます。症候としては、心肺機能低下・筋力低下・筋萎縮・骨萎縮・関節拘縮・知的活動低下・うつ状態など広く全身の機能低下を招き、寝たきりの状態を引き起こす危険があります。

▼運動器不安定症
加齢により、バランス能力及び移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもりや転倒の危険が高まった状態。歩行時にふらついて転倒しやすい、関節に痛みがあっておもわずよろける、骨に脆弱性があり軽微な外傷で骨折してしまうなどの病態を疾患として捉えたものです。このような障害があると、自由に移動することが困難になり、社会的生活における積極性が低下し、人間としての尊厳を維持することが難しくなります。このような状態にならないために、積極的な運動習慣を継続していくことが効果的だと考えられています。

≪筋力とは≫
筋力とは、骨格筋の随意的な収縮によって生じる筋張力(活性張力)のことで、人が動作を行うために必要な力

≪高齢者における筋機能の特徴≫
・筋力低下、筋量の減少、神経筋の調整能力の低下、筋線維の選択的萎縮がみられる
・筋力トレーニングで筋線維の肥大及び筋力の向上が見られる
・中高年者は、1日4000歩以上の歩行量で廃用性筋萎縮を防ぐことが可能
・筋量が少なくても、より多くの運動単位が動員されれば筋力は向上する




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2015年5月20日水曜日

■湿潤環境が創傷治癒を促進させるという理論

ガーゼを当てて創を乾燥させる方法からワセリン軟膏ガーゼやポリウレタンなどのプラスチックフィルムを貼って治療する方法への転換は、湿潤環境が創傷治癒を促進させるという理論を生み出しました。
その理論によると、傷ついた皮膚が再生するためには、実験室での細胞培養と同じように肉芽細胞が増殖する条件が必要とされました。
また、基礎研究からは次のような事実が明らかになりました。
▼ガーゼを貼り、消毒をすると創感染が増加する。
▼低酸素条件下で線維芽細胞や栄養血管の増殖が促進され、創の修復が進む。
▼湿潤環境下で、創の修復が進む。
▼抗菌薬(抗生物質ではない)は、生体細胞に有害である。


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■DPC導入の目的は!?

医療の質の向上と医療費の適正化が目的だと思います。
DPC導入に至った背景には、医療費高騰の問題があり、医療費の適正化が目的の1つになっています。
計画的で効率のよい医療を推進することによって、患者満足度の向上と病院経営を改善することも目的です。
また、対象病院は症例数などのデータが公表されることから、医療の透明化や標準化も期待されています。

2015年5月19日火曜日

■催奇形性・胎児毒性が報告されている主な薬




一般名・薬剤分類名

報告されている影響

バルプロ酸

神経管閉鎖障害

カルバマゼピン

神経管閉鎖障害

フェニトイン

頭蓋顔面の異常・指節の低形成・先天性心疾患など

アミノグリコシド系抗菌薬

非可逆的第Ⅷ脳神経障害

テトラサイクリン系抗菌薬

妊娠中期後期使用により、歯牙着色・エナメル質形成不全

非ステロイド系抗炎症約

妊娠後期使用により、動脈管早期閉鎖・羊水過小

ACE阻害薬

ARB

妊娠中期・後期使用により、胎児腎障害・羊水過小による肺低形成・四肢拘縮・頭蓋変形・持続性の動脈管開存

リチウム

Ebstein病

高用量ビタミンA

胎児レチノイド症候群

アルコール

胎児性アルコールスペクトラム障害


■透析患者へのリレンザ(ザナミビル)の投与方法

■透析患者へのリレンザ(ザナミビル)の投与方法
≪常用量≫
1回10mg(2ブリスター)を1日2回5日間吸入
※1日1回10mg吸入することによってインフルエンザの感染を6774%予防できる。
※他の吸入薬を併用するときは、他剤を先に吸入する。

≪透析患者への投与方法≫
尿中排泄されるが、吸入後の肺局所濃度が効果の指標となるため、腎機能による用量調節は不要である⇒減量の必要なし

≪保存期腎不全患者への投与方法≫
尿中排泄されるが、吸入後の肺局所濃度が効果の指標となるため、腎機能による用量調節は不要である⇒減量の必要なし



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